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40代前後に多いモラハラ被害とその背景

こんばんは。
モラハラカウンセラーの幸村です。

前回の記事では、
昭和の古い価値観で育てられ、
現代の新しい価値観の社会に生きる
今の30代後半~50代前半あたりは
比較的モラハラ被害を受けやすい傾向にあるのかもしれない
というところで終わりました。

この仮説のもと、調べてみたところ、
興味深いデータを発見しました。

BIGLOBEが実施したハラスメントについての調査です。
若年層に焦点を当てたもので、
1,000人(18歳から29歳までの若年層600人、30代~60代400人)
が回答したものです。

その中から、
パワハラとモラハラをピックアップしてみました。



総じて言えるのは、30~50代にハラスメント被害が多いこと。
特に40代に集中していることから、
30代後半~50代前半の年齢層が多い、と仮定できます。

これは、
現役を昭和で過ごした親に育てられた世代がハラスメント被害の比率が高い
とも言えます。

ではなぜこの世代なのか?

30代後半~50代前半は、
親世代と自身の世代間の価値観に乖離がある
過渡期の世代です。

古い価値観で育てられたため、
不快でも我慢することが身体にしみついている一方で、
現代を生きているため、
多様な生き方や権利を理解・認識しています。

そのため、
ハラスメントを認識しながらも避けきれない
ということが起こっているのではないか
と思います。

見方によっては
昭和ど真ん中でハラスメントを認識しない老年層
から
昭和要素が薄まっている若年層
への移行期間に発生した犠牲者
と言えなくもないでしょう。

とはいえ、昭和が悪と言っているわけではありません。
情報の少ない中、決められた枠に従って
実直に働き、子育てをした両親世代が払った犠牲と努力は
尊いものがあり、感謝もあります。

ただ、いつの時代も、その価値観が
未来永劫正しいまま続くわけではありません。
しかも時代の変化は加速しています。

加えて、現代の子供たちは、
ネットでいくらでも情報を収集することができるため、
噓やごまかしがききません。
その分、大人は子供に対し、
真摯に向き合うことが大事になってきます。

だから私たちは、今生きる時代を理解し、
それに合わせて価値観を変化させ、
相手の年齢にかかわらず、一人の人間として尊重する。
そういう子育てが求められるのだろうなぁ
と思いました。

カウンセリングルームHeal and Guide
https://www.heal-and-guide.com/


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