親子関係とモラハラ:加害者の自我形成を解明する
こんにちは。
カウンセラーの幸村です。
モラハラを受けていると、
たくさんの「なぜ?」が発生しますよね。
なぜ自分にだけ辛くあたるのか?
なぜいら立ちを我慢せず、人にぶつけるのか?
なぜ平気で人を傷つけるのか?
考えられる理由は様々あるかと思いますが、
大きく影響するのが、育ちの問題です。
心理学的な話になりますが・・・
人間の感情制御の力って、
幼少期から形成されます。
何かしら不快な感情を持った時に
それを表現する第一次反抗期が「イヤイヤ期」。
この時に特にお母さんが抱っこしてくれたり、
受け止めてくれると、正常な自我が育ちます。
(それを100%こなさなくても、ある程度で大丈夫です😅)
ところが、そのイヤイヤを表現した時に
親から否定的な対応を取られることが
日常的に継続してしまうと、
親に適応するために、本当の自分ではない、
別の自我が作られてしまいます。
多重人格というわけではなく、
複数の顔を持つ、というイメージです。
家庭と学校、友人関係、等で態度を出し分けるような。
そのように、それぞれの環境に適応した
複数の自我を持ったまま大人になると、
さまざまな心理的問題を呈することになります。
そのうちの一つが、
親密な関係において自己制御できない
ということです。
複数の自我が存在するため、
その中の1つを状況に応じて表出させることで
社会的な関係性を乗り切る力を持っています。
つまり、外では意外と
「いい人」の定評があるんです。
ところが、親密な関係においてのみ
自己制御ができないと何が起こるか?
DVに発展します。
モラハラ加害者の多くは、外面が良く、
社交的で信頼も厚い。
それがパートナーにだけ極端な嫌がらせをするのは
理解に苦しみますよね。
それだけに周囲からは、
「話し合いが足りないのでは?」
「あんないい人なのに・・・」
「奥さん(被害者)の方がおかしいんじゃないの?」
と、被害者のメンタルの方が疑われ、
理解を得られず孤独に陥っていく。
しかし、背景には、
このようなメカニズムが存在することもあります。
こうしてみると、加害者はもともと被害者だった
という可能性もあります。
とはいえ、社会的関係に適応できる分別がありながら
家庭内でDVをして良い理由にはなりません。
この記事が、モラハラの孤独に苦しむ方、
自分の方がおかしいの?と不安に感じられる方にとって、
加害者の人格形成を紐解き、
自信を保つ一助になれば幸いです。
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