[北欧デンマークで初出産] 出産4時間で退院!?

デンマークでは、お産に問題がなければ4〜6時間で退院させられらと聞いていました。

というのも、国の税金のおかげで、出産だけじゃなく、難病や怪我の手術からなにまで無料で受けることができるので、基本的に医療サービスは必要最低限なんです。
しょうもない風邪ぐらいだったら病院も相手にしてくれないし、薬も出してくれません。水いっぱい飲んで寝とけーって言われるぐらい。
※ 無料と言っても、歯医者、薬の処方、怪我ではない整体など、実費の部分もたくさんある。

つまり、普通の安産なら、産後の体力の回復は自宅でしてねっていうのが、経済的な現実みたいです。

それだけじゃなくて、デンマークでは正規雇用の仕事をしてるパパなら産後14日間は産休をとるのが法律で厳しく定められています。給料も全額そのままで。

産後の回復が自宅でも可能なのは、社会での男女平等だけではなく、家庭での男女平等率にも関係していると思います。多くの男性が家事全般をこなせると言われているので、産後にママが病院で面倒をみてもらわなくても、自宅での療養が実現するんですね。

あと、訪問看護制度もあって、産後1〜3日後・1週間後・2週間・1カ月・2カ月と、自宅に看護師さんがきてくれます。産後の退院前に授乳のコツを教えてもらうけど、さらに細かく授乳・オムツ替え・悪露・コミュニティのサポートの情報など1時間〜1時間半ほどかけて教えてくれます。
産後2カ月目には、育児疲れやホルモンバランスの変化に対応して、ママとパパ両方の産後鬱のメンタルケアの調査もするようです。

産後の退院が早いのはデンマークの社会の仕組みだけじゃなくて、国民の考え方にも理由があるなと思いました。
これから基本的に自分たちでなんとかしていかないといけない子育てを、他の人に頼ることに慣れてしまう前に、自分たちの家で新しい基盤を早く作った方がいいという意見を何度か聞きました。


私が出産した後に偶然テレビニュースの特集をやっていたのですが、産後の退院時間の短さは自治体によって違いがあるそうです。
特に早いのはコペンハーゲンで一番大きな病院のRigshospitalet。ここは安産なら4〜5時間で退院するのがほとんどのようでした。ここは国で一番設備も整っているので難病や緊急患者で忙しい病院なので、妊婦さんがのんびりできる環境ではないみたいです。

郊外にいけば行くほど、出産から退院まで10時間から半日以上かけてもらえるようでした。

私が出産したHillerød hospital (コペンハーゲンから車で30〜40分ほど) では、出産前に「産後に授乳の仕方を教えてもらって、自分でできる自信がつくまで病院にいてもいい。もし病室に空きがあれば3〜4日入院するオプションもある」とゆったり構えてもらっていたのでとても安心できました。

私は破水に気づかず半日以上を過ごしてしまったため、感染の恐れもあったので抗生物質投与をした関係で、強制的に病院で一泊することになりました。二泊目もよければどうぞと言われたけど、自主的に1日半で退院しました。

2人部屋の病室に、旦那さんもベッドを使わせてもらって、2人でゆったりすごすことができた。

入院前は、海外の病院食ってマズいイメージがあったけど、全部おいしくいただけた。これはまた別の記事に書きます。

分娩室に入ってから出産まで約7時間、抗生物質投与・笑気ガス投与・浣腸、1日半の入院、5食の病院食(うち三食は旦那さんの分も)、旦那さんのベッド、産後の赤ちゃんのビタミンK投与、授乳やオムツ替え指導。
これだけの医療サービス全てが無料でした。

後日あらためて来院して、赤ちゃんの血液検査やヒアリングテストも無料でした。

無料だから良いって問題じゃないけど、助産師さんも看護師さんも、みんなリラックスしてる様子で良い医療サービスが受けれてとても満足してます^^

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