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店員さんに気を遣ってしまう私

数年前から多くのスーパーマーケットで画期的な機械が使われていますよね。

そう、セルフレジです。

まだ幼かった私はすぐに彼らの虜になってしまいました。

とにかくあの「ピッ、ピッ」の音が気持ちいいんです。赤ちゃんの頃からずっと憧れていたスーパーのレジ早打ちおばさんと同じことが、ついに自分もできると思うと胸の高鳴りを抑えることは出来ませんでした。

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そんな私は大人になった今もセルフレジが大好き。

でもその理由はあの快感を与えてくれる音ではありません。

店員さんと話す必要がなく、楽だからです。

誤解がないように言うと、店員さんの態度が気に食わないからとか、話しかけられるのがめんどくさいからとかそういう類の理由ではありません。

ただ私の性格に問題があるだけです。

いつの頃からか私はレジで会計をする際に異常に緊張するようになりました。緊張というよりも、必要以上に店員さんに気を遣ってしまいます。

自分のお会計の順が来た途端、私の中で勝手に優等生スイッチが入ってしまい、できるだけ相手に迷惑や負担をかけまいと、必要以上に言葉遣いや行動一つ一つに意識を使います。

極端な例だとコンビニでお弁当を購入した際、店員さんが「お弁当、温めますか」と聞いてくださいます。そこで私の脳内ではこのような会話が繰り広げられます。「温めてもらおうかな」「いや、でもめんどくさいよな」「お客さんも多くて店員さんも疲れているだろうからやめておこう」

そうして私は冷たいお弁当を片手にお店を後にします。

馬鹿馬鹿しいと思われる方もきっと多いですよね。私もこれを書いていてなんだか虚しくなりました。笑

でも、もちろん意識して行う時もあります。以前、レジ打ちのアルバイトをしていたので、それから自分の中に「理想のお客様像」があり、そう振る舞おうとします。(それが結局自分を苦しめてしまっているわけですが。。。)

自分が情けなくなった時もありました。だからもっと堂々とわがままに、あの声のでかいおじさんのように、お買い物をしようと頑張ったこともあります。でも、その頑張りも結局は自分を苦しめるんです。

そもそもこれが一体優しさなのか、それともただプライドが高くて臆病なだけなのかはわかりません。(まあ、後者でしょう)

でも実際、そんなことを気にする必要なんて全くなくて内側から変えられないのであれば外側のシステムを変えればいいだけの話なんです。

セルフレジがあるなら、それを使えばいいだけ。

結局私は考えすぎなんです。想像しすぎなんです。

What if(もし~) が頭の9割を占めすぎなんです。

店員さんだって客一人ひとりに構っていられるほど暇じゃあありません。

それなのに私はこんなに1人で頑張って気を遣うなんて…

何て愛らしい。

それもどれもこれも私だもの。

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セルフレジの話から、飛びに飛んで結局自己愛の話になってしまいましたが最後まで読んでくださりありがとうございました!

もん



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