「インハウスデザイナーの実態」PR Table Communityに行ってきた。
こんにちは、Yahoo! 乗換案内で2年間デザインをしたあとに、GraffityというARコミュニケーションのスタートアップでUI/UX Designしてます。RISAです。今日はTHINK PR3.0に参加してきたので、その学びを公開!
市場は様々なプロダクトで溢れて、機能訴求さえしていればよかった時代からブランディングをしないと差別化ができない時代にシフトしました。「企業内でブランディングを担うクリエイター・編集者の実態 」というテーマのイベントはスタートアップで働くデザイナーぴったりのイベントでした。
スピーカーはとても豪華で、Infographics Editorであり、「図で考える。シンプルになる。」の著者でもあるNewsPicksの櫻田さん(@jun_saq)とネクタイ専門ブランドのgiraffeやSoup Stock Tokyoを手がけたSmilesの野崎さん。
まずはNewsPicks櫻田さんのお話で印象に残ったところをピックアップ!
櫻田さんはInfographicsを多様に起用した資料でとてもわかりやすかったです。NewsPicksのサービス成長に伴っい社内のデザイナーが増えて行く中で、浮かび上がった課題や、解決方法などを紹介してくださりました。
上のスライドではフラットでありつつ連携の強いチーム構成を表す図を見せてくださりました。ツリー型の組織でスピード感が落ちてしまったことからの反省からスクランブル体制にしたそうです。
また人数が多くなって行くに伴って「個」のトンガリが見えずらくなってくるという課題に直面したそうです。
「200%~300%を目指す体制を作るにおいて、インハウスデザイナーは外から見ても尖ってないと意味がない」ということで、上記の右のスライドにより近づけるために、ミッションとステートメントを掲げたそうです。
【ミッション】よりよくする
【ステートメント】やるか・やらないかはっきりする/ うのみにしない / 自分らしくやる
またチーム体制を整えるために、背中で見せるタイプの「Professional」と「Manager」というデザインリーダーをたてて、役割分担をしたそうです。前職のYahoo! JAPANでもこの2つの役割がありました。スタートアップで1人のデザイナーとしてやっていると組織のことはあまり考える機会がないのですが、チームメンバーが増えたらぜひ参考にしたいと思います!
Smiles野崎さんのお話で印象に残ったところをピックアップ!
SmilesではSoup Stock Tokyo、giraffe、豊島にある檸檬ホテルをはじめとして、レストラン業からネクタイ専門の事業、ホテル業などのサービスを展開しています。どれもおしゃれな世界観を演出している、私も大好きなブランドです。
CONCEPT < IMAGE
この写真は小さな男の子がお父さんの真似をしてヒゲを剃ろうとしている画像です。「大人ぶれる、そんな場所を作る」という100本のスプーンFamily Restaurantのコンセプトを体現する画像だそうです。
「イメージすることの大事。」「絵を描いていくと誰かの妄想を広げることができる、だったらこうゆうことできるんじゃない?」と次の発想につながる。
100本のスプーンFamily Restaurantでは待ち時間、メニュー、空間の細部までに「大人ぶれる、そんな場所を作る」というコンセプトを大事にしているそうです。上記のスライドにあるようにお父さんが食べてるハンバーグステーキと全く同じものだけれどもミニチュアのものを。お子様にはハンバーグステーキに添える卵はウズラの卵を使用(今はコックさんの手間がかかるということで断念しているらしい)して、葡萄ジュースもワイングラスで提供しているそうです。
またSmilesの取り組みとして行われている「誰からも頼まれてないからやる業務外業務」。実はGraffityでも同じような取り組みがあり、私は筋肉エンジニアのkboyと2日でPemojiというアプリを作ってリリースしました。今ではPemojiが50ヵ国以上の国でダウンロードされ、それが会社の実績にもつながったりすごい良い取り組みでした。
※Pemoji50ヵ国ダウンロードに至るまでのプロセスについてはこちらをお読みください。
そして最後の対談のお時間に
とても興味深かったのが、Smilesの野崎さんの一言。「Soup Stockらしさを定着させる中で意識していることは?」という質問に対して、野崎さんは枠組みではなく「人格」を指定しているとおっしゃっていまいした。
そうすることで余白を各自が勝手に妄想し、思考を続けることができるそうです。「だったらSoup StockさんもたまにはSoup作らずにカレーだけ作る日もあるんじゃない?」みたいな問いもたてられる。
実際にそこから期間限定イベント、Curry Stock Tokyoが生まれたそうです。
最後に「200%の仕事をするにおいて「やる、やらない」を決めるのが大事ということでしたが、スタートアップでデザイナー1人で0→1のデザインをしてる場合は、そうはいいつつブランディング、UI/UXとかグロースとか色々しないといけない中で、どうやって取捨選択して行けば良いのか」と質問させていただいたところ、NewsPicksの櫻田さんは「中途半端は良くないと言いつつ、本当に初期は全部やるのが大事。一息ついて良いとき、やっぱりこれはやれない!と伝えることが大事。」Smilesの野崎さんは「始まったばかりの時は、ものさしを設けないで全部やってみる。徐々に物差しが出来上がってくるはずだから、それが見えない中はとにかく全部やってみる。やりきる。やりきることが大事。」と心強いアドバイをくださりました。
最後に…
今回のイベントはとても豪華なスピーカーで内容もとても充実していました!やはり0→1、1→nを経験されているデザイナーの知見はとても参考になりますし、まだまだ頑張ろう!と元気付けられます。
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