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ハッピー野郎とやさぐれ女子のタイムループ×ロマンティックコメディ「パーム・スプリングス」

タイムループ映画というのは、今までさんざん絞り尽くされているテーマだ。邦画で余命僅か、もしくは不慮の事故にあうヒロインを助けるために主人公がループする恋愛映画とか、本編を見たことないのに体感的には死ぬ程ある気がして予告だけでウンザリする。(原因はループでなくても余命系のテーマが多すぎるせい。)

それに比べ刑事コメディ・ドラマ「ブルックリン99」のアンディ・サムバーグを主演に迎えた今作は『当たり』だ。主人公のナイルズには悲壮感が殆どなく、アホな事ばかり繰り返しているハッピー野郎。しかし段々分かってくるのは、ナイルズの一見脳天気に見える陽気さは、ごくごく普通の一般人が『一人きりで同じ一日を永遠に繰り返さなければならない』という途方も無い苦しみの裏返しなのだ、という事。きっと自分もあんなループに陥ったらこうなるんじゃないか、と思わせる現実味があって面白い。サラを巻き込むことでその孤独は一旦解消される……?

コメディチックながら人間の普遍的な感情について考えさせられて、ほんのり感動。後始末がうーん……となる微妙な点もあるが、まぁコメディ映画ってことで。今作と比較して93年作のビル・マーレイ主演「恋はデジャ・ブ」が挙げられていたのでこちらもいつか見たい。

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