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悪い夢ならいいのに

現実世界だと思っている「今」の方が夢で、
ある時目が覚めて「とてもひどい夢だった」って
思える瞬間がくればいいのにと思う。

いつもいつもそんなテンションでいたら
とてもじゃないけどこの世界をやりすごせないし笑、
「生きてたら楽しいこともあるから生きていこうね!」みたいなことも言えるし、
そんな気持ちや「ポジティブ」と括られる感情を感ないわけじゃないんだけど、
そういう気分は麻薬みたいなもので、しばらく経てば普通にしんどいなと思う。

「順応する」っていうスキルは、
この世界を幸せっぽく生きてる風に見せるには
最強かもしれないけど、
別に本人幸せじゃない。
むしろそれを駆使して生き抜くって、
プライベートも労働してるみたいなもんじゃん。

5月のはじめの連休ってわたしには魔物みたいで
昔からこれくらいの時期にはいつも体調を悪くする。
文字通り、頭痛がするとか吐き気がするとかもそうだけど、何より心を悪くする。

多分、毎日の労働や学業で忙しくする中で
見ないふりをしてた自分の中のいやな部分とか、
向き合わないようにしてた心の中の暗い部分が目を覚ますからだと思う。
社会向けにやってくための自分の仮面を被ることで
演じてこられた自分をやめたとき、
舞台から降りた自分がどうすればいいのか分からなくなる。
方位磁針が狂うみたいに、
針がくるくる回って眩暈がする。

それに多分、なんだかんだで寂しがりなんだろうなと思う。
1人でいるのが好きなんだけど、寂しくなったら相手してほしい。めちゃくちゃ面倒くさい。笑
なので「学校や職場にいる」という行為は、1人で集中できる時間もあるし人がいるのでおそらくわたしには向いている。疲れるんだけど。笑

そういう気分が魔物みたいに襲ってくるから、
「これ」は悪い夢で、
不思議の国のアリスのうさぎみたいに、
連れ出してくれる誰かがぱっと現れてくれたら良いのにって思う。
(ところでこの記事を昨日書き始めたんだけど、
5月4日はアリスが不思議の国を冒険した日だったんだね!わぁ、すごく分かる、5月4日。
新緑の空気の新鮮さは眠りを誘うし白昼夢のように現実を遠ざけてく感じがするから)

でもうさぎみたいに連れ出してくれる人なんて夢の中じゃなきゃいるわけなくって、
だからここは現実なんだなって思う。

だけどもし、そういう人があらわれたら、
夢からさめなきゃ良いのにって思うのかな。
これが悪い夢だったとしても、
覚めないでって思えるのかな。
(そういえばカジヒデキさんの曲でそういうのあったよね。"THIS IS STILL OK")

明日から仕事が始まれば
また仮面をつけて頑張れるからこういう気持ちもすぐに忘れると思う。
多分それなりに楽しいことも起きる。
嘘か本当か分からなくなるくらいにまでには
ちゃんと幸せだと思える毎日に戻るはず。

今みたいな気持ちは夢みたいにすぐに忘れてしまうから、こうやって書き残しておく。
夢日記みたいに。
(とかいうオチで締めようと思ったけど、
もう少しだけ続けてみます。笑)

あーあ、美しい瞬間もいっぱいあるのにな。
悪い夢だったとしても、
もしもこれが本当に夢だったら
目が覚めた時恋しいと思う出来事もたくさんあるんだろうなって、分かってはいるけどそれでも生きていくのはとても大変だなー!

美しいと思える瞬間が閃光のように心を貫いたり、それを誰かと分かり合いたいと思うのは多分、
星は暗闇の中でしか見えないみたいに、
光を鮮やかに映し出す夜があるからなんだろうな。

いつも楽しそうな人は同じくらい「楽しくない」ってことについてをよく理解していて、それを相殺してるんじゃないかなぁって、よく思う。

写真を観る時も、良いなと思う写真には
ポジティブなものだけじゃなくて、
その瞬間がもう二度とない切なさみたいなものも内包しているよね。

まぁ、そういう事をわたしは考えたりしています。
そんな悪い夢でもまだ生きていけると思えるのは
時折り出会う美しい風景や出来事や君たちがこの世界にいるからです。
ありがとう。




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