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ハノイで過ごす
ハノイはベトナムの首都である。市内にはホーチミンが眠るホーチミン廟があり、保存されたホーチミンの亡骸をそのまま見ることができる。
ベトナムはフランスに侵略され、大東亜戦争時にはわが国の進駐をも許したが、終戦後から奪回を開始し、まずホーチミンが1945年に北にベトナム民主共和国を建国した。フランスが認めなかったため、インドシナ戦争になり、その間にフランスはアメリカと組んで南にベトナム国を作ってしまうが、ディエンビエンフーの戦いに勝利した北ベトナムは、インドシナ戦争に勝ち、フランスを追い出すことに成功する。しかし、アメリカが南にベトナム共和国を作り、ベトナム戦争が1960年に勃発する。内戦にアメリカと支那、ソ連が介入した争いである。最後は、北ベトナムがアメリカを打ち負かし、南ベトナムが崩壊して、1976年に今のベトナム社会主義共和国ができた。
植民地時代にかけられたロンビエン橋はベトナム戦争中、アメリカ軍の攻撃をうけたものの修理しながら使われつづけ、いまでも現役で鉄橋として使用されている。
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すなわち、ベトナム人は、次々に侵略してくる連合国を蹴散らし、30年近くも戦い続け、支那とソ連にも乗っ取られずに自国を取り戻した立派な国民なのである。ハノイ軍事歴史博物館には撃ち落としたり、奪いとったりしたアメリカ軍の飛行機も誇らしげに展示してある。
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このような戦いの歴史があるためであろうか、市内にはあんまり見るものはなく、観光地らしいところとしては、ハロン湾まで足を運ぶ必要がある。
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ハロン湾はハノイの東、170kmくらいのところにある湾である。ハロン湾入口のあたりはわが国のミキモトが始めた真珠工場がある。ベトナム人が働き、おそらくは地元の発展に貢献しているのであろうと思う。支那のように、大量の人民を移住させ、支那人だけで運営する工場とは大違いであろう。
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シーカヤックをするところや展望台、洞窟などを巡るクルーズでまわるのが一般的なようである。
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クルーズ中はハロンサファイアで乾杯だ。ハノイでは数種類のビールを飲んだが、率直にいって違いがよくわからない。そしてどれも薄い。
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ハロン湾にはベトナムの紙幣のデザインになっている岩もある。
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さて、ハノイに話をうつそう。ハノイでの楽しみといったら食事だ。
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ベトナムといったらフォーである。普通にうまい。そしてバインセオ。具がたくさん入っている。バリバリと食べる。
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名前は忘れたが、この揚げ物も結構だった。
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しかし筆者はなんといってもバインミーをおすすめする。
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これは卵焼きにチリソースというシンプルなバインミーである。もっと具だくさんなものにすればよかったのかもしれないが、このシンプルさも良い。これを店頭で買って、隣のカフェに持ち込み、アイスコーヒーと共に食べる。
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カフェではお上品バインミーもある。
コーヒーは総じてうまい。コンデンスミルクが底に沈殿した、ベトナムアイスコーヒーは名物の一つだ。
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そして、ビールにはバイントムである。
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西湖とチュックバック湖の境の道沿いにあるレストランでつまむこの海老かき揚げみたいなものは大変結構で、薄いベトナムビールにもよくあい、ランチタイムからいい気分である。
ハノイにはブンチャーというつけ麺もあるが、酢がきつく、筆者には向かなかった。
ハノイは物価が安く、金持ちになった気分で旅行できる街である。成田から5時間程度で着く。金曜夜発で月曜朝帰りでベトナム料理を食べに行く、というちょっと贅沢旅行をしてみるのもいいのではないだろうか。
(May/2023)
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