Leeds留学記録① 〜気持ちは忙しいけど、きっと少しずつ前進してる〜

毎週noteを更新しようと思っていたのに、日曜日にとってもバタバタしてしまって水曜日になってしまいました。人に見てもらえると思って書くと、頭の中が整理されるのでとてもよいですね。リーズは急に冬がやってきました。ダウンが欠かせません。

どれだけ寒いのか

前回書くのを忘れてしまったんだけど、リーズってすんごく寒いのです。緯度が大体北海道と同じくらい。気候の都合上雪が降ったり氷点下マイナス数十度とかはならないみたいなんだけど、寒くなり始める時期が早いです。
私も最初はトレーナーだけとか、下にタンクトップ着て暑かったら脱ぐとか、薄着なみんなに合わせてみたんですけど、限界です。私の手持ちの中でラスボスのダウンコートに手を出しました。朝とか3℃くらいのなか歩いて学校まで行かないといけないので、結構至難の技です。
しかし、周りを見渡すと、私が凍りそうな勢いで寒がっているのに、タンクトップ、Tシャツ、腹だしとか結構います。2人組で歩いていても、1人は厚着、1人は海にでもいくのかしら?みたいな格好の人がいます。私がすごく混乱してる。笑

市街地の入り口のあたり。空がとっても綺麗でした

今週学校のほうはどんな感じだったか

実際はLeedsに来て3週目なんですが、最初の1週間はオリエンテーションだったので、英語でWeek表記されているときは、授業が何週目かを表しています。
授業もWeek 2ともなり、履修も確定して(ICUと違って1年分を先に決めないといけないのです。2学期目は初めてフランス語をやってみます)、本格的に授業も始まってきた。しかし、私のモチベーション、やる気が全然出てきませんでした。私の授業はめっちゃ重い月曜日と、楽しみだけど難しい木曜日の2日間だけなんだけど、その準備にはそこそこ時間がかかります。reading、授業スライドをあらかじめ自分で理解する、疑問や気になることを書き出しておく、あとはできればその日のlunchを作っておくとか、やらなきゃいけないことたくさんあるのに、身体が全然うごきませんでした。結局前日におりゃーーーーーーってやるんだけど、全部は補えないのよね。

ただ、先週noteで宣言したからなのか、自分が授業に積極的に参加できている感じはしました。言いたいことが言えて、表現したいことを伝えてみる努力をして、先週よりも「前進」した感じは実感できたかな。
あとは木曜日のlevel 3のart managementのクラスが、結構留学生が多いことがわかって、自分と同じような志で来ている子と友達になれたのがすごく嬉しかったです。日本で劇場(特に商業演劇)にくる人は結構ファンダム、というか、出演者の方きっかけの人が多いけど、ドイツでは舞台芸術って年配の文化なんだって!日本とドイツでこんなに客層や考える課題が違うんだね!って新しい発見でした。

予習中の1コマ。
このロータスのクリーム入りビスケットが
本当に美味しくてずっと食べてます。

でもちょっとやる気出てきた話

やる気出なくて、私何してるのかしら….目の前のことで手一杯だなって思っていたある日、ちょっと気持ちが変わった出来事がありました。
私運がいいことに、同じ寮に全部で合わせてICU生が4人いるんですね。ちょっと借り物があって、1人の友達のお部屋にお邪魔しました。その彼女は昨年ICUのミュージカルサークルの再立ち上げを一緒にやったので、すごく物の見方が客観的で私に持っていないところを持ってるなぁと常々思います。彼女は教育と経営を学んでいるので、私とは違う知見や視点をたくさん持ち合わせています。

アートマネージメントの話をしましたが、資本主義社会(少なくともお金の流通が根底にある)の中で、芸術も達成したい目的によって、目指す理想状態が変わってきます。よく実施形態がcommercialかnon-profitか(商業演劇か、非営利など収益獲得以上の目的があるか)という違いが、プロジェクトの進行において大きな違いをもたらします。この違いを理解しないまま組織構造やプロジェクトを分析していくと、良しとすることが異なってくるため、現実とかけ離れた方向に走り出してしまいます。

話しながら、私はこの2つを分けて考えられるようになるまでに、すごく時間がかかったことを思い出しました。前回の文章に書いたように、私はもともと商業演劇に身を置いていたので、演劇や舞台芸術と聞いて思い浮かぶ「当たり前」や「前提」が、自分の経験に基づいたものしか想像できないんですよ。思い返せば3月に学内のミュージカル公演をしたとき、自分の中の当たり前とかこれは合ってる!と思って伝えてみたことが、他の人にはびっくりされたり、意見が衝突してしまうこともありました。

プロジェクトの目的や目標、マネージメントの方法が場合によって大きく異なってくるということを、私は3月から先も長い時間をかけていろんな人と話しながら気づきました。4月以降もミュージカルの現場に入りながら、そのときは公共寄りというか、誰にでも開かれた、市民と距離の近い演劇のあり方(コミュニティ形成とか地域の活性化とか 具体的には公共劇場の企画や演劇祭など)に関心を持っていたので、自分の考えていることも現場で見ていることも筋が通っているのに、どうしてこんなに衝突するんだ?と結構悩んでいました。ミュージカルのこと嫌いになっちゃったらどうしようとか考えたりして、笑

夏休みにいろんな場所に行って、いろんな人たちと話して、商業演劇が演劇の全てではないこと(もちろん経済規模は一番大きいんだけれど)、それぞれ目的と理想状態が異なることを理解しました。自分の経験からもうちょっと解き放たれてもいいのかなと思いつつ、両方を知っていることって貴重だなと思うので、とにかくまずは自分が柔軟にいろんなことを学んでいく必要があるかなと思っています。
もし私が今、3月と同じ役割を担ったとしたら、みんなに伝えられることや考えることも変わってくるのかもしれない、なんて少し考えたりしました。

夏の私にさまざまな気づきをくれた鳥取。
ICUでアクティブしてたころの写真はまたいつか。

過去を振り返りつつ、日本にいたときにどんなことを考えていたのか、どうしてイギリスで勉強しようと思ったのか、自分がどんな問題意識を持っていたのかを思い出してきて、ちょっとずつやる気が湧いてきました。本当にありがとう。

だけど実はめっちゃ落ち込んだWeek 3の月曜日

こんな感じで盛り上がって週末を迎え、日曜日もお家で一生懸命提出物なり、課題なりをこなしていたのですが、月曜日にちょっぴり挫折を味わいました。
私これまでの海外経験といえば、高校の時の5日間ちょっとの修学旅行と、高校生向けのトビタテ!でニューヨークに3週間滞在しただけなんですね。なのでこの月曜日に、海外滞在最長記録を更新してしまいました。ここから先は想像できない、未知の世界です。ちなみに実家を離れて暮らす生活の最長も、昨年service-learningで長崎暮らしをした1ヶ月なので、もうすぐそっちの記録も更新しそうです。

月曜日は私のhardest dayなので、授業が2つあります。ちょっとショックだったのは午前中のlevel 1のクラスでした。この授業は1年生の入門クラスみたいな感じで、正規生(ほとんどイギリスの子たち)と留学生数人が受講しています。講義のあと少人数セミナーに参加した際、discussionで「言いたいことがあるのに英語にならない…」という体験をしました。その日、パフォーマンスの動画を見て、その感想や分析を軽くwritingしてくるという授業前の課題がありました。各々書いてきたことを共有して、その後のまとめのdiscussionだったのですが、いまいち何を話さないといけないのかわからないまま始まってしまったんですね。

そのグループが、私と韓国からの友達とイギリスの1年生の3人で、実は留学組2人とも何を話さないといけないのか、はっきりとはわからなかったんですよ。最初にイギリスの子が意見を言ってくれて、それに相槌をして、私も何かを言おうとしたのに、適当な言葉が見つかりませんでした。本当はそこでテーマとか確認できたら良かったんですけどね。
そこで自分の感想の話をもっと丁寧にしてみようと思って、実はパフォーマンスの内容は全部英語なので100%は理解できなかったけど、言葉で伝わる以上の音の使い方とか、演出の話とか、作品のテーマにもなっていた言語を超えたコミュニケーションの話とリンクする部分があったとか、植民地支配をしていた側(つまり西洋的な)の文化である芸術から先住民のことを考えるこの構造の興味深さとか、いろいろ浮かんできました。最初は話し始めたんだけど、あるところで言葉が止まってしまいました。なんというか、体の中が日本語で埋め尽くされて、でもそれが英語として口から出てこないって言うか…すごい苦しかったです。多分めっちゃ困った顔してました。

すごい自分に落ち込んだし、申し訳なかったし、情けない気持ちになりました。韓国の友達に慰めてもらったのですが、改めて言語の壁を感じてしまいました。
それとこの授業、成績の100%が11月のグループプレゼン1発で決まってしまうんですね。live performance(映像作品や舞台公演の録画ではなく)を方法論的に分析するのですが、ただでさえ言語的に理解に時間がかかる作品を、しかも根底が文化的に異なる題材で表現されているので、個人的には早く準備を進めたいんですね。教授にプレゼンのことを質問しても、まだ心配しなくていいよ〜という感じで、あんまりこちらの考えていることが伝わっていない気がして、それもより一層焦ってしまいます。落ち着いたらきちんと文章にしてメールしようと思っていますが、疲れてしまってまだこのタスクは残っています。

午後の授業もすごく疲れていたので、お芝居をするワークショップでは、自分のセリフを2回も読み飛ばしてしまいました。それもちょっと悲しかった。冷蔵庫に何もなかったので、帰りに食材を大量に買い込んで家に帰りました。さすがに疲れすぎて、すぐベッドにダイブ。
ちょっと泣きたかったけど、泣く気にもなれなかったので、楽しみにしていた日プガールズのyoutube配信(今やってるオーディション番組)を見ました。私結構感情移入激しいタイプなので、結果2時間半めっちゃ泣きながら見てました。すごい気持ちがすっきりしました。この番組、今の私のニーズをめちゃくちゃ満たしているので沼りそうです。

筆者はKep1ianでありOnceです。
オーディション番組に弱いのですが、
2年前の超多忙期もGirls Planet 999がかなり心の支えでした。

気分転換も大事だ

LeedsでもK-pop danceを続けたくて(私は生粋のK-pop オタクです、それとICUでもK-popのサークル入ってて、運営メンバーもやってた)、Societyに入りました。イベントがあったので、それに向けて自主練をしてたんですよ。寮の中に無料で使えるdance studioがあって、そこで練習をしていたら、同じK-pop好きに出会って友達になりました。毎日会って踊って、めっちゃ楽しい時間を過ごしました。いい感じで疲れるし筋肉痛になるので、リフレッシュにちょうどいいです。さすがに今週は余裕ないけど、ゆるゆる続けたいなぁ。
ダンス自体には歌と比べると実はずっと苦手意識があって、上手じゃないと人の前で踊っちゃいけないと思ってました。でも好きなことしても許されるのがサークルのいいところですよね。もうちょっと上手くなれたらいいな。

来週に向けて

いろいろ書こうと思ってたことあったけど、ここまでの内容で結構長々と書いてしまったので、また今度に。今週からインターン?ボランティア?、少なくともplayhouseでの活動が始まったので、そのことについてもお話しできればと思います。本当に日本といろいろ違って勉強になります。

頑張りたいこととしては
・level 1の先生に一刻も早くメールする
・余裕を持って授業の準備をする
・自分の問題意識や目標を可視化して、いまLeedsでやっていることと結びつけて考えるようにする
・インターンの環境に慣れる
・最近自炊しない日が続いちゃってたから、野菜が少ないのでちゃんと食べる
…….楽しかったらそれでいいさ!

今週も楽しく頑張りたいと思います。そろそろ他の場所にも行きたいので、いま旅行を計画中です。
ではまた来週〜〜(書けよ自分、笑)


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