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前に向かって語る以外の、方法で想像を促す
舞台上から観客に向かって語りかけるという方法がある。
観客に向けて語ることは、舞台上で行われている行為を舞台上だけで完結させないという効果を含む。語りによって、観客は想像することを即興的に促される。その場で発生する出来事を共有し、観客と俳優とのコミニケーションが成り立つ割合は大きい。
(モノローグを多く用いる演劇の中にも、語りの対象が観客に向くものと、語りの対象が不明なものがあるので注意された
『忘れる滝の家』戯曲創作作業と今後
こんにちは、宮﨑です。青年団若手自主企画vol.86宮﨑企画『忘れる滝の家』を観に来てくださったみなさんありがとうございました。上演が終わってから約1週間が経過しようとしています。
今回の戯曲創作の中で行った「引用」の作業について、書いておこうと思ってキーボードを叩いています。基本時に「ルールを決める / ルールから外れた場合に考える」という方針でどの戯曲の時も書き方の選択をしていて、今回の戯曲
秋のオンラインフェス!のことなど
宮﨑企画秋のオンラインフェス!を10/31(土)まで行っています。みなさんに、楽しんでいただけましたら、幸いです。
今回無料公開したものは、どちらも60分程度の作品です。わたしは、まだ、長編戯曲というものを書いたぞ、というような意識があるかと言われれば、ないのかもしれないと思っています。これから、長い作品も作れたらいいね、と、人に言われて、そうか、まだ書けてないのか、と思いました。長編戯曲というの
『つかの間の道』後の近況など
なんとなく書く気になったので、書く。といっても、『須磨浦旅行譚』の時ほど、どんなことがやりたかったんだ、みたいな記事は書かなくてもよい気がしたし、そういうのはなんだか恥ずかしいように思えて、大したことは書かなくていいような気がした。上演は上演で完結してほしい。
今回の上演は本当に俳優のみなさん、スタッフのみなさんの力によってあった。まずみなさんに感謝をのべたいです。ほんとうにありがとうございまし
『須磨浦旅行譚』について、および次に向けて
はじめに、『須磨浦旅行譚』にご来場いただきましたすべてのみなさま、ありがとうございました。この制作を通して得たことがたくさんありました。次の上演まで、時間を掛けて言葉を尽くしていきたいと考えております。
①はじめに: アフタートークについての話(当パン公開中) ②戯曲について: 言葉を「うすめる」という行為(途中、戯曲引用あり) ③戯曲について: 声の作用(容れ物システムについて) ④おわりに:
セリフを「声にする」ということ
着想、プロット決まる→第一稿完本(2019.5/26)→第二稿完本(2019.6/1)→第三稿以降の改稿・・・と、台本を声にしていく作業が進められた。声にしていく作業は主に三段階としてあったので、分けて見つめたい。また、プレ稽古の際に台本の入れ方の稽古を行ったので、そのことも書いておきたい。
(0)プレ稽古(セリフを入れることの確認)
プレ稽古は、容れ物システムを共有するところからはじまった。