秋のオンラインフェス!のことなど
宮﨑企画秋のオンラインフェス!を10/31(土)まで行っています。みなさんに、楽しんでいただけましたら、幸いです。
今回無料公開したものは、どちらも60分程度の作品です。わたしは、まだ、長編戯曲というものを書いたぞ、というような意識があるかと言われれば、ないのかもしれないと思っています。これから、長い作品も作れたらいいね、と、人に言われて、そうか、まだ書けてないのか、と思いました。長編戯曲というのは、90分〜120分程度の作品という認識です。
2021年3月に新作の上演を予定しており、長編戯曲に挑戦するつもりでいます。長編の前に、創作の機会を持ちたいと思っていて、実現したのが、オンラインフェス!で発表した『回る顔』でした。
大学卒業制作の『須磨浦旅行譚』は現代口語で戯曲を書くようになって、初めて書いた作品、『つかの間の道』は、別時間別空間を3場同時に動かすことに挑戦した作品です。どちらの作品にも、現在のスタイルにつながる部分があります。今後も創作方法については、その都度変化を伴うとは思うのですが。
今後は物語を強める戯曲を書くということを行いつつ、演出の拡散を持って、作品とできないかという、ぼんやりの方針でいます。
現代口語演劇をはじめた時、できないということから、自分の形式を考えはじめました。セリフが言えない、セリフをどのようにして発話すればいいのか、そのシステムを作るところからはじめました。物語を進める筋力と、リアルに見せる、軽さ、笑いの筋力の拮抗のバランスへの戸惑い。物語をもうすこし書いてもいいのではないかという思い。さまざまです。
けれど、できない、から、できることを少しずつ増やしていく形式によって、演劇性のようなものと向き合っていけたらという思いで、これからもやっていけたらと思います。
演劇作品をつくっています。ここでは思考を硬い言葉で書いたり、日記を書いたりしています。サポートをいただけますと、日頃の活動の励みになります。宮崎が楽しく生きられます。