_2 初めての現場はまさかのセリフ有り


こんばんは!
さえき りん です。

本日は、初めてエキストラに参加した時のことについて、思い出すままにつらつらとお話します。

何もかもが初めてで、全てに興奮しています。お時間あるときにお読みください(というか、それをおすすめします)。


目次

  1. 応募

  2. 撮影開始

  3. 第二現場へ

  4. 雑談


1.応募

2021年10月某日。

プロダクションから某配信サイトのドラマの案件メールが届きました。

「通行人役かー…エキストラって感じする!」
「朝早くもないし夜遅くもないから、応募してみよーっと!」

そんな気持ちで応募して、初めて選考が通りました。
(後で案件のことや選考のことについてお話しします。ここでは割愛)


詳細のメールが届き、

秋設定、服装〇パターン、〇〇人っぽい服装、持っていたらスーツ、、、、

など、たくさん書いてあって

なんて注文の多い料理店案件なんだ!と驚いたことを今でも覚えています。

後にわかったのですが、

出演者(エキストラ含)と服装の色が被らないように
風景と服装の色が合うように
別シーンで別人になれるように

など色々な意味があったんですよね。

前日の夜に家にある服から何着か選び、クローゼットの奥底にあったキャリーバッグを出して詰め込み、

現場に向かいました。

2.撮影開始

電車とバスを乗り継ぎロケ地に到着すると、スタッフさんが点呼を取り、控え場に案内してくれました。

そして、スタッフさんとご挨拶!

とにかく、スタッフさんが多い、、、

ヘアメイクさんやカメラマンさん、音声さんは分かりやすいですが、

監督さん、助監督さん、プロデューサーさん、ディレクターさん、APさん、ADさん、、、、、

どなたがどんな役職なのか、素人の私にはさっぱりわかりませんでした。(ごめんなさい)

この日、わたしは第二現場(ロケ地を移動して次の現場)までお願いしたいとのことで、

スタッフさんに名前を覚えていただき、非常に驚きました。

1回ご挨拶しただけなのに…!

やっぱこの業界の方は顔と名前覚えるの得意なのかなーと感じました。


撮影が始まりましたが、最初のシーンでは出番が無く、端っこで見学。

映れない悲しさもありましたが、

それよりも


いま目の前でドラマ撮影が行われてる!!!


という現実に大興奮していました。

だって、いつもテレビで見ているドラマが、目の前で作り上げているんですよ…

「本番よーい、はい!」
「はいカットー!オッケーイ!」

あ、本当にそう言ってるんだ、っていう興奮もありました。

とにかく、大興奮。

鼻息を荒らげていた、と思います。笑


出番なくお昼ご飯の時間になり、人生初のロケ弁!!!

噛み締めました。これが…ロケ弁か…と。

エキストラにも2種類から選ばせてくれて、ハンバーグ弁当にしたのを覚えています。

お昼ご飯の後、ついに出番が来ました。

…と言っても、後ろを歩いてる役ですけどね。


「よーいスタート!で、3秒数えたらこっちに歩いて来てください、途中で止まらないでカメラも追い越しちゃってください!」


よしよし、歩くだけ歩くだけ。

でも、「この様子がドラマに映る」と思うと、歩き方すら忘れてしまう。

変な歩き方になってたと思います。



「ドラマはカメラ位置を変えて何度も何度も撮影する」

ってことはなんとなく知っていましたが、実際に経験するとものすごく大変だし、とにかく時間がかかる。

引きから、出演者さんの近くから、右側から、左側から………

歩く距離はほんの数十メートルでしたが、何回も何回も繰り返したので、結局何百メートル歩いたのかな。



無事にこのロケ地での撮影が終わり、大半の人が解散。

そしてわたしと、同世代の女の子2人は

なんと、ロケ車で次現場へ移動…!

ハウススタジオに運ばれ(?!)ました。

3.第二現場

第二現場はたくさんのお部屋があるハウススタジオ。

ついて早々、夜ご飯のお弁当が…!

まさか2食もいただけるなんて…ありがとうございます。

地下にある部屋が待機部屋だったんですけど、めちゃくちゃ寒くて震えながらご飯食べたのを覚えています。笑


第二現場では、メインの女優さんの友達役。

リモート女子会で、パソコン画面4分割するうちの3人がエキストラでした。

なんと、、、セリフを与えられました…!

まさかの、初エキストラでセリフ。

「いらっしゃいませ〜」とかのセリフはあることあるみたいですが、

結構長い、、、、女子4人の会話のセリフなので、自然に言うのが難しかったです。

しかも、ほか2人は女優さんを目指している方で現場経験も豊富。

1人は同じエキストラ事務所でしたが、もう一人はエキストラではない芸能事務所(なんて言ったらいいんだろう、普通の芸能事務所?)で、驚きました。

素人が迷い込んでしまった感が凄くて縮こまってしまいましたが、

初めて会った私に対して

「大きな声で言うといいよ」
「大袈裟に言うと、画面上ではちょうどよく見える」
「気持ちゆっくり、ハキハキ話す」


と、たくさんアドバイスしてくれました。

リモート設定なので、撮影はひとり。

そう。ソロカットです。


今日通行人役のつもりで行ったんだけどなぁ…

撮影現場見てみたいな♪という軽い気持ちで参加したら場違いだった…

スタッフさんとお話する機会があったので、そんな話をしていたら

「でもこんな経験あんまり出来ないから凄いことだよ!!」
「マイク付けられることもそうそうないよ!!」

って言ってくれました涙

エキストラ2人もそう言ってくれて、

優しさに涙流しそうになりながら、必死にセリフを言い

なんと1発OKで(素人なので甘くしてくれたことでしょう←)

「友人役のさえきりんさんオールアップでーす!」

という高高高高高高待遇を受け、撮影は終了しました。

その場に女優さんはいなくて、私たちエキストラとスタッフさんのみだったのですが、

まさか自分がいつもメイキング映像で見ていた


「〇〇役の〇〇さんオールアップでーす!」\パチパチ/


が目の前で行われ、しかもそれが自分っていう。

本当に本当に素晴らしい経験をありがとうございました。


4.雑談

オンエアを見ると、通行人としてはバッチリ映っていましたが、

第二現場まで行って、撮影したものは一瞬…

セリフはオールカットでした!

そんなもんですよね。。

あの棒読みが世に出なくてよかった、という思いと、少し悔しい思いもありました。

負けず嫌いな私。

「またセリフある役をもらって、オンエアされるぞ!!」

撮影現場を生で見てみたいなぁ~~とふわふわしていた女子大生、新たな目標ができました。


そして、スタッフさんと仲良くお話できたことも素敵な経験になりました。

正直、エキストラは冷遇されるものだと思っていましたが、

スタッフさんが気さくに話しかけてくださり、業界のことや今日の撮影のこと、スタッフの役割などを教えてくださり、

本当に胸が高鳴る時間でした。


ちなみに、未だに初ゼリフは覚えています。言えます。

ずっと憧れていた世界の初経験って

やっぱり深く印象にのこります。


ながー-くなりましたが、

お読みいただきありがとうございました。


りん


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