第7回熱海怪獣映画祭参加、全国自主怪獣映画選手権の素晴らしさを語りたい
2024年10月27日、熱海怪獣映画祭2日目に参加してきました!!めちゃくちゃ楽しくて、色々な感慨があって、もう胸がいっぱいで言葉が出てこなくて、ただただニコニコしてしまう1日でした。
自分が長年愛してきた全国自主怪獣映画選手権って本当に素晴らしいイベントだなって、今回改めて思ったので、今のこの気持ちをnoteで熱語りしたいと思います!!
私がこのイベントの存在を知ったのは2015年にNHKで放送された「日本特撮ルネサンス~映画「進撃の巨人」の舞台裏~」という番組です。
私自身、仕事も駆け出しでとても辛くて悩んでた2014年、同じく駆け出しの新しい時代のウルトラマンシリーズ(今では総称してニュージェネレーションと呼ばれるくらい毎年ウルトラが続いてくれていて、大変ありがたい時代なのです!)ウルトラマンギンガSに精神を支えられて、元気や勇気をもらってなんとか頑張れて今があるので、この作品は私の人生の中でも特別な存在です。
ウルトラマンギンガSの世界での防衛チームUPGは、まだできたばかりで装備も不十分(きっと予算とかの大人の事情もありつつ)なんですが、チーム自体が「君たち若い力と一緒に成長していく」ってところが、自分にも向けられているんじゃないかって思うくらい、当時、刺さった。
ギンガSは全16話どれも大好きなんですが、その中でも第11話「ガンQの涙」は、一際心温まる素敵なお話で、クレジットされている田口清隆監督のお名前がそのあたりから気になり始めた。
Blu-rayの特典映像、特撮のメイキングもすごく面白くて、あれ田口監督って意外と若い人だね?とか思いながら、ちょっと調べて遡って、ウルトラゾーンとか実写パトレイバーとかMM9とか観てみて面白かったので、こんな若くて才能のある人がちゃんと抜擢されて第一線で活躍してくれたらいいな、この人の撮る新しい時代のウルトラマンがもっと見たいなって、希望を託して勝手に応援するように。
そしたら、すぐに、ほんとにそうなった!!
2015年度のウルトラマンXで田口監督がメイン監督だって発表を見た時、どんなに嬉しかったか。
ウルトラマンXに関しては今も頻繁にうちで上映、4歳の娘も幼稚園でユナイトしてるくらい気に入って、ずっと大切に一緒に観続けているので、そんなに前の作品と思えないんですが…え、もう9年前!?え、来年10周年なんかあったりします…?なんかあったらいいな…
あ、そうだ、今回熱海で田口監督にうちの4歳の「ウルトラマンXとユナイトします」を聞いてもらえて嬉しかったです。(家ではその後の、エックスーー!も大声で叫んでるけど、ちょっと恥ずかしかったみたいw)
ウルトラマンX放送期間中に、前述したNHK「日本特撮ルネサンス~映画「進撃の巨人」の舞台裏~」という番組があって、その後半で現在放送中の新しいウルトラマンと、その最新鋭クリエイターとして田口監督が紹介されていました。
その中で田口監督が主催している全国自主怪獣映画選手権も紹介されていて、そこに怪獣映画を撮って応募してきた若者、今の特撮の現場で頑張っている若者、彼らの情熱に圧倒されました。
もうね、こんなの見せられたら応援せざるを得ない。ウルトラマンの未来、これからの特撮、面白い怪獣映画がたくさん作られる未来を願う私としては。田口監督が出てるから見てみよーって安直に観てしまって、それから多分この番組の録画は100回くらい観た。
何がそんなに刺さったかって、全国自主怪獣映画選手権の趣旨というのか…怪獣映画が好きで自分で作っている人達に、作品を観てもらう機会を作りたい、っていうのが、田口監督はまだ監督の中では若手な方だったけど、もう業界の未来も見据えている視野の広さというか、志の高さです。
え、作品が面白いだけでなくて、なんて人徳のある素晴らしい人なんだ!!かっこいい!!と、気づいた私は、田口監督に会いにいける機会をずっと狙っていて、幸い同年12月のウルトラマンX最終話放送前に、岡山で田口監督の自主映画の上映会があったので、そこで初めてお会いすることができました。憧れの人に直接会えた時の感動って、何にも代え難いトキメキですよね。本当に嬉しかった。
すみません田口監督に沼った過程のお話だけですごく長くなってしまいました…
今回改めて思ったんですが、この便利な時代でも、やっぱり現場に足を運ばないと吸えない空気、得られないものってありますよね。
私はコロナ禍で2回出産して現在4歳と2歳を育児中の地方民、なかなか自分時間は持てず、フットワークも重くなってしまい、全国自主怪獣映画選手権(ここからは自怪選と略します)の現場に参加するのも約5年ぶりでした。
最初の自怪選のオープニング映像がかっこよすぎて、もう最初から胸がいっぱいに。あぁあの時はこの作品が…とか、もう自怪選には思い出がたくさんありすぎて、開始早々涙目になってしまう。
すかがわ特撮塾のことは、家にいてもSNSの写真などで様子を知ることはできて、いいなぁ楽しそうだなぁすごいなぁと思っていたものの、ちゃんと作品を見るのは初めてで、なんかもう尊すぎて涙。特撮に興味を持って集まった若い子達が一生懸命頑張っている姿、その尊敬の眼差しの先にいる田口監督と、田口監督を支える素敵な方々。
え、これこそ私が一番好きなジャンルの映像じゃなイカ(時々私の頭の中に登場するイカルス星人)
田口監督のこういう場面を捉えた映像は以前にもあって、YouTubeで見れるのでリンクを貼っておきますね。久しぶりに見てもやっぱり良い!!
田口清隆監督完全監修「キミにも怪獣映画が撮れる!!」 ~「ウルトラマンX超全集」連動企画~
自怪選で作品を観させていただいた方々には、ここが面白かったとか、ここが良かったとか、できるだけ自分から感想を言いに行ったりアンケートに書いたりするようにしていて、皆さんのご活躍、ご多幸を願ってやまないのですが、そんな中でもやっぱり最初から井上森人さん(モリトラさん)は目立ってましたね(おっと古参アピール失礼)
最初に私が見た時は、武蔵野美術大学の学生さんで、ビビッドマンに俳優として出演されていて、明るくて元気な面白い好青年で、お友達の間でも人気者なんだなぁって思いました。
私、この夏のドラマ「ひだまりが聴こえる」を観ていて、主人公の太一(小林虎之介さん)がモリトラさんの大学生の頃に似てるなってずっと思ってたんだけど、誰か分かってくれないかな??
今回上映された「無明長夜の首無しの怪獣」を鑑賞するのは私は2回目でしたが、やっぱり改めてすごいな〜面白いな〜と思いました。ジャンル的にはシリアスというか、怪獣映画でありミステリーではあるんですが、ちょっとしたところがいちいち面白くて笑える部分もあって。
まず主人公が最初から万の神に祈りを捧げてるところからジワジワきますね。よく「盆と正月と、クリスマスまで一緒にきたような」とか、お祝いの席で言う人いるじゃないですか?ある意味、日本らしいというか、面白いなって思います。
主人公と幽霊と宇宙人という一見チグハグな3人の密室での会話劇も、テンポ感とか話し方が妙に良くて、見入ってしまう。夜の特撮シーンもすごく良くて、色々衝撃でした。
2本目の「県立武蔵野魔法高校にんきもの部ドラゴン狩り物語」も私は2回目の鑑賞でしたが、やっぱり面白かった。ほんとコメディのセンスが秀逸で感心する。私はTVで一般的なバラエティ番組などではほとんど笑えないのに、今回もこれを観ていっぱい笑った。
もっと言うと、自怪選常連の田中まもる監督の作品でも毎回爆笑してる。なんで自怪選って、こんなに面白くて楽しいんだろう。
ていうか田中まもる監督と井上森人監督が、商業映画で公式コラボなんて、自怪選のファンとしては最高すぎるんですが!!TikTokにバンされたっていうの込みで面白い。
今回私は2歳児を連れていたため、泣いちゃうかなぁ?って田中まもる監督が心配してくださってたんですけど(優しい!!)全然大丈夫でしたね。
3本目の「愛を知らぬ巨人エチゴ・ザ・インパクト〜令和四年のベルトルト・ブレヒト〜」は初見だったんですが、なかなかこちらもシュールで各方面に怒られそうな感じが面白かったです。ネーミングとか独特の間とかにセンスを感じて、なんかよく分からないけどずっとジワジワくる。
私は俳優として演じてるモリトラさんの姿もすごくいいなって思ってるから、作中にご本人が登場すると嬉しい。
お昼を挟んで、「温泉シャーク」の応援上映。こちらも超満員でとにかく熱気がすごかった。
私は神戸の映画館で1回観に行けた(神戸で上映してくれたことに大感謝)ので、今回は2回目の鑑賞となり、ちょっと落ち着いて楽しめました。
温泉シャークの具体的な感想まで書くと文字数がとんでもないことになるので割愛するのですが、井上森人監督の商業映画デビュー作がこんなに熱心にみんなに愛されて盛り上がって、もうそれ自体がめちゃくちゃ嬉しくて、感激していました。(勝手に親戚のオバチャン的なメンタルを発動してしまう人)
本当におめでとうございますの気持ちでいっぱいですし、今回スペインから帰国して直接熱海に来られたということで、海外での盛り上がりの様子のお話も聞くことができて、彼の才能がついに日本だけでなく世界にも見つかってしまったか!と感慨深く。もっと世間に見つかって、夢叶えてほしいし、今後また面白い作品が見られることを楽しみにしています!!
そしてそんな才能溢れる後輩に突き上げられて、ますますご活躍する田口監督の作品が見たいし、夢があって未来がある自怪選がこれからも長く続いていって、いろんなノンフィクションのドラマが生まれるところを目撃したい。
そんな気持ちで、これからも自怪選を応援していけたらいいなぁって思いました。
ここまで長々と読んでくださった方、ありがとうございました!!
最後に、全国自主怪獣映画選手権の公式ホームページのリンクを貼っておきます。興味を持たれた方はそちらも併せてご覧になってください。
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