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奈落の底には何がある@JR上越線・土合駅(群馬県)

 水郡線と只見線を乗り通す、一泊二日の鉄道旅行。二日目、絶景の只見線を立ちっぱなしで堪能したあと、帰京する前にもう一つミッションを果たします。それは、上越線・土合駅を訪ねること(鉄道に詳しい方は、もうお察しですね…)。

 これまでの旅の様子はこちらから。

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 小出駅で乗り換えた上越線上り列車は、昼過ぎに土合駅に到着。土合は、谷川岳登山の最寄り駅。とは言っても、列車の本数が極端に少ないので、実際にこの駅を使って登山する人がどれだけいるのかは、実は未知数。上毛高原駅(上越新幹線)から、路線バスもあるし。

写真1・降り立った土合駅上りホーム。やや荒れてはいるが、よくある田舎の駅。
写真2・駅舎外観。奥で工事のやぐらに囲まれているのが駅舎。

 この駅での持ち時間は約1時間。まずは、近所のドライブインでお昼ご飯を。「谷川うどん」というものを注文します。

写真3・谷川うどん。山菜ときのこたっぷりなのが嬉しい。これで850円というのは良心的と思う。美味しかったです。
写真4・お世話になった谷川岳ドライブイン。お菓子工房や土産物屋を併設。山並みが見えるが、谷川岳がどの山なのか、よく分からない学のなさが悲しい。

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 さて、ここからがミッションの時間。そそくさと土合駅に戻ります。前もって、ちょっとお手洗いを借りておきますよ。

写真5・来た時とは逆、下り線ホームに向かう。「越後湯沢、…新潟方面」と矢印が向いている方。
写真6・雪囲い(だろうか)に覆われた謎の通路を進む。
写真7・こんな田舎の小さな駅だが、通路が意外なほどに広い。登山やスキー客で賑わった時代があるのだろうか。

 で、この通路を進んだ先に、何があるのかというと…じゃん!



写真8・謎の長い階段が!

 この階段、地上から下りホームへと続く階段なのです。駅舎との高低差81m、階段の長さ338m、段数462段(いずれもWikipedia「土合駅」による)!これを体験しに、土合駅まで来たのですよ。

 土合駅下りホームは、新清水トンネル内に設置され、地上の上りホームと離れているのですね。この階段、ちょっとした“観光名所”になっているようですね。

写真9・カップルが記念撮影している。私も“記念撮影”。

 私は下りの階段だったからいいものの、これ登るのはいかがなものか(笑)と思う。特に今日の私は腰痛だし。途中、休憩用のベンチが設けられているのが面白い(全てのベンチで座って休んでいる方がいるので、撮影は遠慮)。

 で、辿りつた奈落の底のホームがこちら。

写真10・土合駅下りホーム。トンネルが異様にでかい。複線と待避線の3線がとれるくらいの大きさだが、今では間違いなくオーバースペックだ。

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 いやあ、満足しました。もうすぐ下り電車が来ます。…あれ、傘(昨日、会津若松で雨に降られ、コンビニに駆け込んで買い求めた傘)がない。

 あ、先ほどのお手洗いに置き忘れた!でもお手洗いはあの階段の上…。ごめんなさい諦めます(笑)。

 このあと越後湯沢から上越新幹線で帰りましたとさ。めでたしめでたし。

(おわり)

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