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本のこと、書くこと。

本を読んで暮らしたい。
図書館に行く電車賃と、時々アイスクリームが食べられたら、それで良い。
心の底からそう思う。

でも、その図書館の本たちは、誰かが一生懸命働いたお給料から支払われた税金で買ってるし。
アイスクリームだって、誰かが仕事として作っているんだ。

あれれ、本を読んでいるだけではダメなのか、と思い始めた。
そして記憶がぐるぐると動き出し…

以前、知り合いだった評論家でフリーの編集者さんに
「小説家になって、エッセイ書きたい」
と話したら、
「いきなりエッセイは売れない、これから時代小説が来るから、時代小説をまずは書きなさい」
と、言われた。
確かにその後、時代小説に人気が出た。
なるほど編集者さんというのは先見の明があるものだと、感心した。

ある日、まだ赤ちゃんだった自分の子を抱っこして銀座を歩いていたら、その編集者さんとバッタリ出会った。
懐かしいね、なんて言われずに
「なにをしているのか、そんな状態になっているのか」と、なじられた。

夢を夢のままにしていることを、見抜かれてしまったのだ。
でもその時は、この子に自分は必要とされている。
世の中にはあれだけ作家さんがいるのだから、自分が頑張らなくても、良いのだ。
そんな風に考えて、言われた言葉を封印してしまった。

そしてそのまま、その言葉を取り出すこともなく今に至っていた。
でもさっきふと、思い出してしまったのだ。
本屋さんで、本を眺めていたら
「こんなにたくさんの本と、作家さんがいる」と考えて、芋づる式にあの時考えた自分が脳内から出てきてしまった。

いや、忘れていたわけじゃない。
見ないようにしていただけかも。
生来の面倒くさがりから、どうせ無理無理、と土俵に乗ることすらしていない。
これが、凡人の凡人たる所以だ。
言い訳不要。年齢のせいにしてもいけない。

読解教材用に、子ども向けの文章なら山のように書いてきた。
あれを膨らませたらどうだろう。

そんなことを考えたので、三浦しおんさんの本読もう。

そして、書いてみるか…

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