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パリ旅行記①ミュージアムパスってどうやって使うの!?

パリは言うまでもなく芸術の都!美術館、博物館が大量にあって数日の旅行ではまわり切れません。少しでもたくさんのミュージアムを回りたい時、パリミュージアムパスという選択肢があります。買い方、使える施設、などは詳しく説明しているサイトがありますのでそちらをどうぞ。パリ市内のほぼすべての博物館・美術館で使えるうえ、私は使用しませんでしたが凱旋門、エッフェル塔などの施設にも入れるはずです。また教会系施設で観光客が多い場所も使えます。実際施設で使った時どういう感じだったか日記として残しておきますので、パリに行く際は参考までにどうぞ。行かない人も旅行した気分になるかもしれないのでどうぞ。
※2023年2月時点。

値段と買い方

パリミュージアムパスは2日・4日・6日の期間で購入できます。

2日券(48時間)€55、4日券(96時間)€70、6日券(144時間)€85

インターネットで手続きして事前に送付してもらったり、パリ市内のホテルや現地観光案内所的なところで受け取りなどもできるようですが、eチケットがありますのでそれを使用するのが無難です。購入後届いたメールにPDFファイルが添付されているので、そのメールをスマホで見れるようにしておけば問題ありません。

お得か?

4日間で70€がお得かというとちょっと微妙です。だいたい5施設程度回れば元を取れると思います。1日1施設(+α)回ればいいのでまあ元は取れることが多いと思いますが、博物館施設は月・火が休館日が多いので旅行の時期によってはそんないくつも回れないかもしれません(土日は混むところも多いことも注意点)。それに1日に複数の博物館をまわるのはかなりきついです。そう考えると5施設は結構ギリギリですし、普通に支払っても数€分しか違いはないと思います。メリットとしては金額よりも、待ち時間少な目で施設に入れる(ことが多い)こと、いちいちチケット買わなくていいことだと思います。

デメリット

基本的にはパスがあったほうが楽だと思うのですが、回りたい美術館が明確になっている人、特にルーブルとオルセーだけしか見ない、といった方は注意が必要だと思います。基本的にミュージアムパス保有者は、チケットを持っていない人と違うレーンでの入場となり、早めに入ることができます。しかしルーブルは別途時間予約が必要です。ルーブル公式のチケットサイトにParis Museum Pass holdersというところがあるのでそこから時間だけ予約します。当然無料です。予約メールをルーブルの列に並ぶときに見せる必要があります。

ルーブルはこのようにミュージアムパスの時間予約に対応しているのでいいのですが、オルセーはしていません。時間指定チケットが別途存在しており、ミュージアムパス保持者は時間予約できません。入口も分かれており、おそらく時間指定のほうが早く入れると思います。まあ平日朝早くいけば20分も待てば入れると思うのでそんなに気にするほどではないですが。
もう一つ重要な注意点として、パリはめちゃくちゃデモが多いです。私の短い滞在中もデモがありました。その影響か、突然博物館が休館することがあります。当初オルセー美術館に行く予定の日、開館30分前くらいに休館が発表されてました。知らずに来た日本人男子大学生二人組がミュージアムパス終わっちゃったよ…と悲しんでいました。ただの時間指定チケットの場合返金手続きがされていましたが、ミュージアムパスは当然そういった返金はできません。行く場所が限定されているならミュージアムパスでなく、各館のHPから時間指定でチケットを買ったほうがいいかもしれません。

使ってみた感じ

自分が行った順です。

サント・シャペル(入場料:€11.5)

サント・シャペルはシテ島にあるステンドグラスの綺麗な教会です。現在復旧工事中のノートルダム大聖堂の近くにあります。ミュージアムパスとは別に施設のHPから時間予約が必要です。人が並んでいるところに時間予約するためのQRコードの看板があるので、その場で予約して普通に入れました。入口は時間予約ありかチケットなしかでわかれており、ミュージアムパスは関係ありません。荷物検査をした後不愛想なおじさんのところで時間予約バーコードとミュージアムパスのバーコードをセルフで読み取りします。あまりに適当なので時間予約をしなくても入ってこれてしまう気がしなくもないですが、どこも大体こんな感じです。

土曜だったので混んでます。

クリュニー国立中世美術館(入場料:€12)

入館する場所に日本語の看板もあるので、とても分かりやすいです。一応ミュージアムパス保持者は早く入れる列に並べますが、空いてるのであまり関係なかったです。あと関係ないですがロッカーが難しいです。ただ閉めて暗証番号を入れるだけなのですが、かなりゆっくり押さないと反応してくれません。5分以上格闘しました。

地下はガロ=ロマン時代の浴場跡になっていて、隠れた名所だと勝手に思ってます。

パンテオン(入場料:€11.5)

パンテオンは簡単にいうとフランスの偉人が埋葬されているお墓です。もともとはパリの守護聖人聖ジュヌヴィエーヴのための教会だったようですが、今は墓としてしか使われていません。フーコーの振り子の実験をした場所でもあり、振り子があると聞いていたのですが、いまは展示していませんでした。あんまり覚えてないのですが、ほとんど並んでいない気がします。

少し小高い丘に位置しています。日曜ですが特に並ばずに入れました。
フーコーの振り子がある場所。やってなくて非常に悲しかったです。

ポンピドゥーセンター(入場料:€15)

めちゃくちゃ混みます…!近代美術館が入ってたり、図書館が入ってたり、ギャラリーが入ってたりしますが、とにかく混みますミュージアムパスを持っている方は大行列に並ぶことなく施設に入れます。一番恩恵を受けた場所かもしれません。入場列がミュージアムパス保持者と何も持っていない人で異なります。かなりわかりやすいので訪れればすぐわかります。ただ入場した先でミュージアムパスを見せていない気がします…!これではパス持っていなくてもサラッと入れたりしそうですが大丈夫なのでしょうか。あきれ果てるほど適当なのか性善説を信じる社会なのか。また市民?の方で図書館利用のパスなどもあるようでそちらの方も並ばずに入場できそうな感じでした。

建物の高さ制限がかけられているパリではかなり高め。
画面右側に並んでいる人々が見えるでしょうか。この後もどんどん増え続けていました。
最上階にGeorgesというレストランもあります。高いけどドレスコードもなく入りやすい。
フレンチは量がめちゃくちゃ多い!

ルーブル美術館(入場料:€17)

ルーブルは上述した通り、ミュージアムパスをもってようが時間予約が必要です。朝早くに入ったほうがいいので、事前に余裕をもって予約しましょう。私は12時からしか取れなくて、モナリザを見る際に絶望しました。いつ何時に行ってもあきれるほど混んでいますが、やはり土日は避けたほうが良いかと思います(火曜休館日)。いくつか入口があるようですが、ピラミッド前の入口が基本です。ピラミッドからむかって左側に10時、11時などの時間予約者入口があり、むかって右側に10時半、11時半などの入口がある、といった形で分かれていました。時間になったらここの前に係員がくるので、彼に時間予約を見せましょう。時間予約していない人はディズニーランド以上に並んでいる一番長い列の後ろに並べば大丈夫だと思います。ちなみにここらへんの列にも(おそらく勝手に)水を売っている人などがいるのですが、全員€1均一で販売してます。違法物売りなのに良心的な価格なのが非常に不思議です。もちろん中でも飲み物を買えますがまあまあ高いです。あとどうでもいいですがロッカーが高確率で壊れています。

果たして何分待ちか…
時間予約なしの方々の列です。
入口です。この時10時半くらいなので、むかって左側には人がいません。
係員の人はひっきりなしにどこに並ぶのか質問されているので多少不愛想です。
地下には多少のショッピング施設とフードコート的なのがあります。ここは誰でも入れます。
トイレ有料なので注意。美術館内は無料です。

オルセー美術館(入場料:€16)

オルセー美術館ではミュージアムパス保持者は時間予約ができないので注意です。チケットなしの客と同じ列に並ぶことになります。あと鞄をロッカーに預けることができません。コートのみクロークで預かってくれます。荷物には注意しましょう。私はいきなり休館をくらいましたが、本当によくあることのようです。絶対に行きたい美術館であれば、滞在日程の中で余裕がある時期に訪れることをお勧めします。そしてオルセー美術館はその価値がある場所だと思います。また入口付近にモナリザがあり最初がめちゃくちゃ混んでいるルーブルと違い、最上階の5階にゴッホなどの人気作品があり狭いうえにめちゃくちゃ混みます。体力があるうちに一番上まで昇るのも手かもしれません。

C入口がミュージアムパス等の時間予約なしチケット保持者もしくはチケットなしの方です。
朝イチですがまあまあ混んでます(火曜)。
Aが優先入場者と時間指定チケットです。優先入場レーンはさまざまな施設にありますが
ミュージアムパス等のことではないのでご注意ください。

まとめ

私は普通に回った場合€83かかるはずだったので、€13得しました。基本的には使ったほうが楽かもしれませんね。ポンピドゥーセンターが圧倒的に恩恵を受けました。ただミュージアムパスは1施設1回までなので、何度もルーブルを見たい!といった回り方はできません。結構施設が適当なのでおそるおそる使う羽目になりましたが、別に間違えて怒られるとかもないので楽といえば楽です。フランスってこんな感じなんでしょうね。
個人的には2日券だと元を取るのもかなりしんどいような気がします。
ほかにも随時旅行の時に使ったものをメモしていくのでよかったら見てください。

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