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ドラマ|光る君へ(第21話)

前回の次回予告から、あの有名な「春はあけぼの…」のセリフに心奪われておりました。

私がnoteの書き手ではありますが、ナマズ(=旦那)の方が枕草子の一文に心を打たれていたため、本話はナマズが感想文を書いた方がいいのでは?と思ったくらいです。

枕草子は、国語の授業で誰もが学んだことのある随筆作品。暗記しようと思わなくても「春は…」と聞くと「あけぼの、やうやうしろくなりゆく山ぎはわ…」と文章がスルスルっと出てくるのが面白い。

それだけ、日本人に馴染みのある、素敵な文章ということでしょう。

季節感と宮中の色鮮やかな様子を思い浮かべられる本作品は、明るい雰囲気を纏っている気がしていました。それがまさか、中関白家の絶頂期をすぎた頃に書かれたものだとは…。

清少納言の定子への愛を想いながら、桜が舞い、紅葉が落ちるシーンを再び見ると、気持ちがグッとなります。

さらに、高畑充希さんの読み上げる可憐な声、切なくも美しいBGM、ナレーションの方の「たった一人の悲しき中宮のために、枕草子は書き始められた」という一文で映る、定子と清少納言の並んだ静かな画。全てが綺麗で、感動の嵐でした。

枕草子という作品や、清少納言・定子の存在がより生きた存在として、私の記憶と心に残った気がします。ちなみに、ナマズくんは涙がこぼれ落ちそうになる程、感極まっておりました。

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定子の大人びた美しさとの対比で出すのは悲しいですが、伊周の子どもっぽさには笑ってしまいます。

明らかに出家してないよね?という雰囲気が漂っていましたが、やはり太宰府へ行くことを逃れるための嘘でしたね。愚か者すぎる…。自分の器や言動をもっと顧みてほしいものです。

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道長とまひろのシーンも欠かせないですよね。まひろちゃんが妾になればよかった…と後悔した気持ちを伝えちゃいました。

愛の渦巻きがぐわんぐわんしていて、もう二人の間に入れる人などいないでしょう。正妻や妾となる以上に、二人の結びつきが強いことを感じます。倫子レーダーに引っかかってしまいそう…。

さて、本話のラストから光る君へ第二章のスタート!の節目を感じました。越前へと越したまひろたちに待っていることは何でしょうか。まひろパパ、道長からの命によって、心労で倒れたりしないでね。



第22話の感想はこちらです。

第20話の感想はこちらです。


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