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注意力のススメ

こんにちは。お久しぶりです。りおです。
今回は「注意力」について書きました。

これをテーマにした理由は、私は注意力は人生を変えうる大事な要素だと考えているからです。
「ちょっと大袈裟じゃない?」と思われた、そこのあなた。実際に注意力を身につけると、実感できると思います。注意力を身につけることで色んなことができるようになります。

なぜ注意力が大事か、どうやって鍛えるのか、ということについて私の経験も交えてなるべくわかりやすくご説明したいと思います。

1.なぜ注意力は大事なのか

・仕事でミスが減らない
・衝動的に行動・発言をしてしまい失敗ばかりする
・嫌な思考が頭をぐるぐるして気分が落ち込む

みなさん、こんな悩みを抱いていないでしょうか。私も同じです。私自身もADHD(注意欠陥多動性障害)であり、仕事でミスばかりしたり、いけない発言で周りの人を傷つけてしまったり、ネガティブな思考に囚われて抑うつになったり、といつも苦労をしています。

しかし、あとで説明する方法で注意力を鍛えた結果、投薬もせずにミスが減り、感情の制御が上手くなり、不用意な発言が減り人間関係を壊すことが減りました。さらに、自分で注意をうまくコントロールすることで、気遣いが上手くなって感謝されたり、その場の空気に適した行動をとることができるようになりました。
注意力を鍛えるだけで色んなことができるようになり自分で驚いています。注意力を鍛えることの効果は絶大です。

実は、私たちはもともと自分で注意力をコントロールできているように見えて、実は全くできていないんです。色んなことに注意を取られ、もはや私たちの注意はコントロール下にはない、と言っても過言ではありません。
その結果、注意を向けるべきものに向けることができず、結果としてミスが増えたりチャンスを逃したりしています。

特に、最近はスマホの普及でアクセスできる情報は格段に増大しました。私たちの身の回りで注意を引くものが増え、私たちを惑わし続けます。
注意力がより一層大事な時代になりました。「注意力は、時間とお金の次に大事な資源になるだろう」と言う方もいます。

また、注意力を鍛えることで、今まで目を向けてこなかったことに目を向けられるようになります。
例えば、外を歩いている時の、空模様や道に咲いている花など。ご飯を食べているときに、目の前のご飯に集中できるようになり、ご飯がより一層美味しく感じます。誰かと話している時に、相手の表情や内面に目を向けることができ相手に寄り添うことができます。

今こそ、注意力を鍛えることで、余計なものから「今、一番大事なもの」に注意を向けるべき時が来たのではないでしょうか。

2.注意力を鍛えると何ができるのか

私が注意力を鍛え始めてからできるようになったことは非常に多くありますが、目に見えてわかりやすかった効果は、やはり仕事のミスが減ったことです。
ミスが起こりやすい状況に気づけるようになり、ミスが格段に減りました。ミスのリカバリーにかかる時間なども無くなったため、仕事が早く片付くようになりました。

また一番大きいのは、「感情の制御」が上手になったことです。
「感情制御と注意力が関係あるの!?」と疑問に思われる方が多いと思いますが、実はこの2つは大きな関係があります。
ここからとても大事な話をしますので、今日一番の注意を向けてしっかり読んでください(笑)

感情制御のコツは、「感情に飲み込まれない」ことですが、感情と距離を置くためには「自分の感情に気づく」ことが大事です。そして、自分の感情に気づくために、注意力が役に立つわけです。
例えば、注意力があると、何かがきっかけで激しい怒りを感じた時に「あ、今自分は怒っている」と気づくことができます。同じように、不安に陥った時には「自分は今、不安を感じている」と気づくことができます。
このように感情と距離を置き、自分を客觀視するために、大事なのはこの「気づき」の力なのです。
実際に下でご説明するやり方で注意力を鍛えていくと、感情に流されることがなくなりストレスが減ることに気づくと思います。

感情制御が上手くなれば自分でも驚くくらい簡単に人間関係が楽になります。
私たちは自分でも気づかないうちに自分の感情に流されて不用心な言動をしています。
怒りや嫉妬などネガティブな感情から距離を置くことで、冷静で理性的な言動ができるようになれば、周囲の人からの評価も上がります。その場の雰囲気や自分に求められていることにも注意を向けられるようになれば、身勝手な言動が減り、周りからも信頼されるでしょう。(このような客觀視の方法は「メタ認知」とも呼ばれています。ご興味のある方は調べてみてください。)
このように、注意力は感情制御や対人関係の調整にも大きく影響してきます。

3.注意力の鍛え方

大変お待たせしました。ここから、注意力の鍛え方についてご説明したいと思います。
実は、今からお伝えする方法は、私が自分で編み出した方法なんです。そのため、どの本やネットにも載っていません。自分で試行錯誤して編み出し実践してみたところ、非常に効果があったので、みなさんにも紹介させていただきます。

やり方は非常に簡単です。
「1日にできるだけ多く、『気づいたときに』自分の左手の親指の爪を見る」ことです。
「???」という感じですよね(笑)頭の中はクエスチョンマークでいっぱいかと思います。
でも何にも考えずに、とにかく愚直にこれを実践してください。いつでもいいので思い出した時に、親指の爪を見てください。
そして、毎日続けて、その回数を日ごとに増やしてください。

始めてみると、実はこれがすごく難しいことに気づくはずです。1日に5回できたら良い方です。だって、爪を見ることなんて全く意識せずに生活しているわけですもの。
「あ、忘れてた。爪を見なきゃ。」を何度も繰り返してください。
できれば、爪を見るときに自分のその時の気持ちや思考を観察すると良いです。「怒りを感じている」「不安がいっぱい」等々。

毎日継続しているうちに、5回が10回に、10回が30回に、増えていきます。2週間も経てば、1日に何十回も爪を見ることができます。

そして最終的には爪を見ずに、自分の感情や思考を「観察」できるようになります。ハッとその時の自分の内面や置かれた状況を「客観的に」見ることができます。実は、この感覚が「『今はここ』に気づいている(=マインドフルネス)」な状態です。この感覚、言葉で説明したり他人に伝えるのがとても難しいです。突き放すようで心苦しいですが、自分で身につけて実感してください。

まずは自分でこの感覚を掴んでください。そのために、この「爪を見る」という行為を繰り返してください。3週間も経つと、爪を見なくても「今ここ」に気づけるようになり、そして意図的に自分の注意をコントロールできるようになります。
そうすると、その注意を自分の感情だったり、相手の表情だったり、仕事中であれば目の前のPCの画面やドキュメントの文字など、自由自在にコントロールできるようになります。
ここまで来れば、あなたの勝ちです。注意力を自由自在に操れると、ここであげたこと以外にも様々なことができるようになることを実感できると思います。
まずは、明日からスタートして、効果が表れるまで毎日続けていください。

おすすめは、爪を見た回数を何かに記録することです。日記帳でもいいですし、ツイッターでもいいです。
寝不足や悪天候などによって爪を見る回数が少ない日もあることに気づくと思います。
それでも真面目に続けていくと、次第に回数が伸びていくことに気づくはずです。

また、「左手の親指の爪」と言いましたが、右手でも中指でもいいです。
なんなら「爪を見る」ではなくて、「左肩を右手で触る」とかでも構いません。
とにかく、「気づいた時に意図的に決まった動きをする」ということが大事なわけです。

4.おわりに

ここまでいかがでしたか。「本当に効くの?」「そんなことをして何になるの?」とお思いの方も多いかもしれません。
でも、それでも、不注意で少しでも苦しんだことのある方、今まさに抑うつ気分でどうしようもならない人は、
私のこの話を信じて愚直に実践してください。それくらい価値のあるものだと自負しています。

ここまでお話した内容は、言葉で理解しようとしても難しく、実際に実践して体感していただくことが一番だと思います。
「気づき」の力を高めた先に、全く新しい世界が待っているはずです。
この記事が少しでも役に立ってくれることを願っています。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
過去には、「注意資源とミニマリスト」「音読と脳の活性化」などについて記事を書いています。ぜひご覧ください。
瑣末な内容ばかりですが、Twitterの方もフォローいただけると幸いです。
それでは、引き続きよろしくお願いします。


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