My life~生い立ち~親の離婚#2

前回は母親が出て行ってしまって父が母の行きそうな場所や母の友達の家などを訪ね探し回ってたと言う所までお話しました。
その後、私達はその日、おじいちゃん、おばあちゃんの家に兄妹3人泊まる事になりました。伯父と伯母の部屋で皆で寝ようとした時、夜10時頃に電話が鳴りました。
伯母が電話に出たんですが、どうやら電話の相手は母だったようで
『もしもし、〇〇ちゃん?』
母の名前を呼んでました。
『ねぇ?何処にいるの?帰ってきてよ。子供達はうちに居るから』
ってな事を言ってたが記憶があります。
けど、何も語らず黙って電話を切られてしまったそうです。
その後も無言電話が2回ありました。
恐らく母だろうと皆は言ってました。
父は長距離トラックの運転手をしてたので、母を探し回ってから、そのまま寝ずに仕事に行ってました。
私達はそれから2、3日はおじいちゃん、おばあちゃんの家に寝泊まりしながら学校に通ってました。
父が母を探し回って、友達の家に訪ねた時に、母の友達は母が居なくなった日に
『朝、お金を返しに家に来たよ』と聞いたそうです。母は友達にもお金を借りてたようでして、訪ねた友達の家で何件も同じことを父は言われたそうです。
父は母の友達にも事情を話し、母を見かけたり何か電話がかかって来たら俺に連絡くれと皆に説明して知らせていました。
母は出て行った日にお金を借りてた友達の家にお金を返しに回ってから姿をくらましたみたいで、そのお金は伯母が母に貸して渡した封筒のお金でした。
母はあの日、伯母から渡されたお金を持って出て行き友達の家にお金を返しに回ってたんです。
母が勤めていた会社にも出て行ったその日から無断欠勤だったようで母の会社にも頭を下げて父は謝りに行ってました。
それからは、捜索願いを出し行方不明になった母を探してもらい、父の友達達にも協力をしてもらい、母が乗っていた車が見つかりました。そこは家から車で10分くらいのケーキ屋さんの裏の駐車場に母の車が停まってあったそうです。
そこのケーキ屋さんは大通りなので直ぐ車は見つかりやすいし分かりやすいんですが、ケーキ屋の裏だったので誰も気づかなかったようで、ケーキ屋さんの話しだと、暫くここに車を停めさせ下さい。と母はお願いしていたようでして、ケーキ屋さんにも迷惑をかけてしまうので母の車を父が合鍵を使って乗って帰って家に持ってきました。
父の友達も何人か来てて、色々相談してました。
けれどまだ小学生の私はその時、母の車を見たら怖くなりました。
母の車はあったけど、母は居ない…
母の姿はない…子供ながらに母は死んじゃったの?自殺しちゃったの?
とか色々思って怖くなりました。
けど、大人の事情だから私達子供には難しく何がなんだか分からないまま、母が居ない日々を過ごしていました。
夜になると母を思い出し悲しくなり、寂しくなり、『お母さん…お母さん…』言いながら泣いてました。
お兄ちゃんも妹も泣いてました。
それから数日後、警察から連絡があり、母が見つかったと!!
母は自分の実家に身を潜めて居たそうです。
が、自分の実家に身を潜める前に何件か転々とホテルに泊まってたりして最終的には実家に居たそうです。
警察の話だと母は、家に帰らないと言っていたようでして警察もこれ以上の事はプライバシーなので家族の問題なのできちんと話し合いをするよう託したそうです。
何かありましたら、またご連絡をと言い警察は帰って行かれたそうです。
私はその時、母は今まで何回も家を出ては帰って来ての繰り返しだったから今回も暫くしたらまたお母さんは帰って来るだろうと信じていました。
私達子供は母が居なくなってからは当たり前のように普通に学校に行きいつも通り過ごして生活してました。
毎日、おばあちゃんや、伯母が家事や洗濯をしに来てくれたりしてました。
そして母が見つかってから数日後に、父とおじいちゃんと、おばあちゃんは母の実家に話し合いをしに行きました。
父達が帰って来てから、私達兄妹3人は父にこう言われました。
『お前達は、お父さんとお母さんのどっちと居たい?』
と、言われましたが小学校低学年の私達、幼稚園生の妹からしたら難しい質問で難しい選択です。
どっちとも一緒に居たい。
皆と一緒に居たい。が精一杯の言葉でした。
が、父はお母さんはもう帰って来ない。
お母さんの方がいいならお母さんの方に行ってもいいが、そうなると学校も変わって転校しないとならなくなる。
あと、お前達には難しいかも知れないが、お母さんにはもう1人お前達と血の繋がってない子供が居ると言われました。
衝撃な事実です。
えっ‼️何それ?どーゆう事?ってなりました。
その血の繋がってない知らない子供、お前達からしたらお前達より大きい男の子がいる。
お母さんの方に行くなら、その子とも一緒に暮らす事になり、お前達からしたらお兄ちゃんになる訳だ。と言われました。
本当にビックリで混乱してそれこそ何がなんだか分かりませんでしたが、私達は知らないお兄ちゃんと一緒に居るのは怖い、嫌だ。
転校も嫌だ。友達と離れちゃって遊べなくなるのも嫌だ。と父に伝えました。
父なその時、分かったと言い、お父さんと一緒に暮らすなら、お父さんは長距離トラックの運転手で朝も早い帰りも遅い、2、3日帰って来ない日もあるし毎日お父さんは家に頻繁には帰って来れない、お前達子供だけだと危ないし心配だから、お前達の事は、おじいちゃんとおばあちゃん、伯父、伯母に面倒見てもらったりお願いするから、それでもいいか?と言われました。
いいよ。と言うしかありませんでした。
そんなこんなで後日、母から父宛に離婚届が送られてき父と母は正式に離婚しました。
この続きはまた後でお話しいたします。


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