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ネイリストが気になるシェアサロンのこと(後編)

こんにちは!しづかゼミ事務局です。

前回に引き続きシェアサロンについて経営者の根岸さんにお伺いしています。

今回は事前にネイリストの読者のみなさまから事前に伺った

「シェアサロンについての質問」にお答えいただいております。

オーナーになりたい方は特に必見です!

それではぜひ、最後までご覧ください。

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ゼミ:まず1人目の読者の方からの質問です。

「もしネイリストが少人数制のシェアサロンを開きたい

というときにはどのような仕組みを作ったら良いと思いますか?

美容師向けのサロンとの違いが出てきますでしょうか。」

というものです。


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Q1.ネイリストがシェアサロンを作るとしたらどんな仕組みがいい?


根岸さん:大枠は美容師向けのサロンと大きな違いはないと考えております。

ただし、ネイリストのシェアサロンとなると、

一番の課題がシェアサロンに登録して営業するメリットを見出せるか

だと思いますね。

ヘアサロンと違い、保健所指導がないネイルサロンは

自宅やアパートの1室でも施術が可能です。

費用的なことを考えてもそちらのほうがコストを抑えられる場合があります。

それを加味してでもシェアサロンに登録して働きたいと思ってもらえるような設備やシステムが必要と思います。


ゼミ:メリット...!そうですよね。やはり、オープン前のリサーチと

「利用者ファースト」が何なのかを見いだすことが大事ですね!

ありがとうございます。

それでは、次の質問いきます!


「ネイルでシェアサロン運営を検討しており、運営者様にぜひ相談したいです。


道具もこちら(サロン側)で準備します!利用者には

売り上げの20%を渡す予定ですが妥当な数字でしょうか…?」

こちらはいかがでしょうか?

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Q2.シェアサロン運営を検討中。利用者に売り上げの20%を渡すのは妥当?


根岸さん:非常に難しい質問です。

上記利益がどのくらいありますかという質問でもお答えしましたが、

運営するにあたり、かかる経費がどのくらいかで考え方も変わります。


ただし、単純に利用者の売上が100万円だったら

20万円を渡すということになります。

それでご満足いただける利用者でしたら成り立つと思いますが

少数なのではないでしょうか?

20万といっても、あくまでも総額であって、

利用者はここから材料費や各種保険、税金等の支払いも発生してきます。

そう考えると少ない印象を受けます。

参考までに、ヘア系のシェアサロンですと

一般的には売上の5:5や6:4などが多いです。


ゼミ:なるほど...。具体的な比率、参考になります!

経費なども頭に入れた上で、決める必要がありますね。

ありがとうございます。


では、次の質問です。

「シェアサロンに興味があります!

酸いも甘いも全て知りたいです!!

トラブル(解決方法や防止策も含め)について一番気になります!」

というものですが、こちらの質問はみなさん興味があるみたいです!笑

いかがでしょうか??


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Q3.酸いも甘いも知りたいです!トラブルについて教えてください。


根岸さん:トラブル、気になりますよね。

現状弊社サロンでは大きなトラブルはなく、順調に運営出来ております。

対策のお話になりますが、弊社では、

利用者とは弊社法務部作成の契約書及び覚書をかわしています。

物損や傷害などに関する項目、金銭的な項目、

社会モラル的な項目等網羅しております。

・利用者間のトラブルが起きないよう、利用前面談はもちろん、

利用者とのコミュニケーションもはかっています。

・一番やっかいな金銭系のトラブルはセルフレジを導入し、

管理者のみ売上金を回収できる仕組みにしております。

・業者を入れ、共有部は毎日清掃が入ります。

などです。何にしても、一番は上記に記載した通り、

起こりうる問題をあげ、それを網羅できる契約書を作成するのが

ご自身や会社、利用者を守る後ろ盾になり、

安心して利用いただけるのではないでしょうか。

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ゼミ:ありがとうございます。

大きなトラブル無し、さすがです...!

やはり、ここでも大切なのが「事前準備」ですね。

起こりうる問題を想定し、きちんと契約書で利用者とルール決めること

これがトラブル回避のカギ。ですね!!


それでは、次の質問です。

「シェアサロン運営はサイドビジネスとして実現可能なものでしょうか?」

というものです。これは今までのお話を聞いていると

かなり個人差がありそうですが、いかがでしょうか?

Q4.シェアサロン運営はサイドビジネスとして実現可能?


根岸さん:そうですね。可能不可能でいえば可能だとは思いますが、

主業に対してどの程度の割合をさくサイドビジネスかにもよると思います。

弊社シェアサロンでは私のほか、美容師免許所持者及び

そのサポートアルバイトの3名で弊社別業態と兼任にて運営しております。

弊社では設備や業者などある一定の作業はアウトソーシングして

いることも兼任出来ている要因の一つだと思います。


ゼミ:ありがとうございます。なるほど!まずは主業と

運営したいシェアサロンの規模による、という感じでしょうか。

1人で運営を検討している方は、運営の中で作業をアウトソーシング化して

業者さんを入れることも大切ですね。

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それでは、最後の質問です。

「個人サロンが増えてきていると思いますが、
どんな人に自分のシェアサロンを利用して欲しいですか?」


Q5.どんな人にシェアサロンを利用してほしい?


根岸さん:結論を言いますと、どんな方でも良いです。

ですが、

まずはある程度の実績がある方、

集客に困らない方は前提になるかと思います。

その上で、シェアサロン利用をお勧めしたいのは

・すでにフリーランスとして活躍している方
・現状はサロン勤務だが、お客様もついていて、独立したいと考えている方
・最終的には個人サロン開業したいが、それまでのつなぎとして利用したい方
・独立はしたいけど、開業資金等が乏しかったり、リスクを負いたくない方

...などは向いていると思いますね。


ゼミ:根岸さん、お忙しい中、たくさんの質問に

丁寧にお答えいただきありがとうございました!


根岸さん:言葉整わず、質問にも的を得た返答が出来ているかが

心配ではありますが、少しでも皆様の参考になれていれば幸いです。


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以上が今回のシェアサロンについてのインタビューです!

いかがでしたでしょうか。

今回根岸さんのお話を伺って、

・オープン前の事前準備(前もって需要をリサーチする)
・利用者目線の店舗づくり(利用者ファースト)
・兼業運営を検討している場合は作業のアウトソーシング化も大切

がポイントだな、と感じます。

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これはシェアサロンだけに言えることではなく、

自分のサロンをオープンするときはもちろん、

普段のサロンワークでも同じことが言えるのではないでしょうか。

「お客様が自分に対して何を求めているか」ここが抜けてしまうと

独りよがりな運営、接客になりがちだと思います。

根岸さんのお話を聞きながら、「相手の目線になる」こと

(シェアサロン運営の場合は、オープン前のリサーチや店舗づくりの際の「利用者ファーストの精神」)

が必須!とつくづく感じました。

シェアサロン運営、利用を検討している皆さんは

ぜひ今後の参考にしていただければ嬉しいです。

改めまして根岸さん、今回は大変貴重なお話をいただきありがとうございました!

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岸孝行さまプロフィール

根岸

2021年1月に新業態としてシェアサロンを開業。

シェアサロンは事業の柱の一つとして今後も拡大展開予定。
運営者紹介:根岸孝行
大学卒業後、都内のアパレルメーカーに勤務。地元伊勢崎に戻り、前職で培った経験をもとに各事業の責任者として従事しています。

運営:Lucky Persons 株式会社
店舗名:freesha(フリーシャ)
運営責任者:取締役 根岸孝行
会社紹介:群馬県伊勢崎市を拠点に、セレクトショップ、カフェ、オーダースーツ店を運営。


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