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ハウルに思うこと

ハウルみたいになりたい。

 中性的な美しい顔立ちに男性らしい声と抜群のスタイルを持つ、ブロンドのミディアムヘアが特徴の魔法使い。

 彼の容姿に憧れ、そこを目指す。いつかハウルのような容姿になりたいと、ここ数ヶ月思い続けていた。

 しかし、それは同時に「ハウル」になる、ということに気づいた。

 彼は自身の髪色が薬品により変わってしまった時、「美しくない」ことを嘆き憂いた。

 元の自分の容姿を嫌う僕がハウルの容姿に近づいた後、ハウルのように元の自分に戻ってしまう何かが起きた時、僕はきっと彼と同じ反応をする。だから、その美しい容姿を保とうともがくだろう。

 僕がしようとしていることは、根本的な自己愛の欠如を解決するものではないのだ。

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