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心に穴が空いた時に読むエッセイ

よく気持ちが落ち込んだ時に、心に穴が空いたって表現される時がある。
心なら形ってかわからないけど、心をゴムボールに見立てて、穴が空いて中の空気がスッーと抜けていっている状態をイメージしているのだろうか。

空気が抜けてしまうと、心は萎んでしまう。
ゴムボールは中に空気があるから、上から叩いても、地面に叩きつけられても、跳ね返すことができる。
空気が抜けて萎んでしまったら、もうボールとしては機能しない。
叩かれても、投げつけられても何も抵抗できずにずたぼろになっていく。

ボールに穴が空くのは、外から攻撃された時。
耐えられないような力が、一点集中的で負荷された時。

心に穴が空くときは、どんな負荷がかかった時だろうか。
やはり大切かものを失った時の痛手だろうか。
命、夢、家族、恋人、お世話になった恩師・・・。
災害でマイホームを失ったり、事業に失敗して会社を失ったり、大切なものは人によって様々だ。

失ったものが大き過ぎたんだ。
大切に、大切にしてきたもの、それはゴムボールが空気で膨らむように、心を希望で膨らませてくれる。
人は希望がなければ、心が満たされない。

心に空いた穴から希望がスッー、スッーと抜けていく。
穴を何かで塞いでみよう。
上手く塞げても希望は抜けたまま。
どうやったら、もう一度、心を希望で膨らませることができるだろうか。

過去を振り返ってみよう。
心が萎んでしまったことが、一度でもなかったかな。
その時、どうやって心をまた膨らませたかな?
家族や友達が希望を注いでくれなかったかな。
あなたが空いた穴を塞ごうとしなくても、そんなことお構いなしに、希望で心を膨らませようとしてくれなかったかな。

今度も家族や友達に頼めばいい。
でも空いた穴は自分で塞がなければいけない。
簡単なことじゃないのはわかってる。

でももう一回やってみようか。


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