仕事へのモードチェンジは迅速に
今朝はなかなか起き上がれない。
昨日の筋トレがきつかったのか。
肩の筋肉が些か痛む。
それとも連休で朝寝の習慣が身についてしまったのか。
それでも何とか腹筋をフル稼働させて、上半身を布団から引き剥がす。
さらにお尻を引き剥がす前に、少し考えてみる。
今日は仕事で何をする日だったのか。
休みボケでなかなか思い出せない。
じわじわと頭の中で今日の、明日の、明後日の予定を書いた手帳がめくられる。
"そうだ、今から仕事に行かなきゃ行けないんだ"
やっと頭が仕事モードに切り替わる。
このモード切り替えには、朝から少しエネルギーを消費する。
連休明けのたびにぼくの頭はこんなやり取りを繰り返す。
少なくともぼくは仕事人間じゃないんだろうな。それにやっぱり家の居心地がいいんだろう。
これがいいのか悪いのかは決められないけど、仕事中心に生活を回すことはぼくの性に合わない。
よく会社と家庭の切り替えなんてことがよく言われるけど、ぼくはそんなに器用じゃないのかもしれない。
仕事が楽しくないとか嫌いだとか、そんな風には思っていない。
どちらかと言うとやりがいを持って仕事をしている。
しかしそれ以上に家にいることが好きなんだろうな。
だから家にいる時は仕事ことはすっかり忘れている。
んっ?これって切り替えができているじゃないのか。
ただ仕事に行く直前になって、寝ぼけて、ぼくの精神が現実に戻ってこれないだけなんだろうな。
でもよくよく考えたら寝起きのほんの数分だけのことで、顔を洗ったらモードチェンジしてしまっている。
小説を読んでいただきありがとうございます。鈴々堂プロジェクトに興味を持ってサポートいただけましたらうれしいです。夫婦で夢をかなえる一歩にしたいです。よろしくお願いします。