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個性的な6人の不思議な絆。映画【ウェディング・テーブル】

こんにちは、しまざきです

久々の映画紹介を。
書き留めていたものがたくさんあるので消費していきます。




今回ご紹介するのは、なんだか今っぽい映画。

だけれど、しっかり深い映画。


【ウェディング・テーブル】(2017)


「ピッチ・パーフェクト」のアナ・ケンドリックが主演、
ドタバタ系の心温まるラブコメディ。

親友の結婚式の付添人をする予定だった主人公エロイーズ(アナ・ケンドリック)は、花嫁の兄であり自身の恋人であったテディからフラれてしまう。
迷いのあげく、しっかり式に参加したエロイーズであったが、用意されていた席は「除け者たち」が集まる19番テーブルで…


この映画、前半で受ける印象と
後半で受ける印象がガラッと変わります。


前半は、THE・アメリカ的コメディ!という感じで観ていて展開がコロコロ変わるし、ある意味安心して観ていたのですが

後半になると、急にシフトチェンジです!かの如く、人間の持っている情という情が揺さぶられてしまう。



19番テーブルに集められた6人は「来ても来なくてもいい」という位置付けされた人たち。

陽気でお節介焼きな親戚のおばさん
前科持ちの従兄弟
言い合いばかりしている中年夫婦
式に恋人探しへ来た青年…

最初は乗り気で式に参加していた主人公・エロイーズ以外の5人は、
その事実を知って落胆してしまいます。
ですが、彼らもぞれぞれコンプレックスを抱えており、自分が19番テーブルに招かれたことを心の中では納得している。


個性的で普段なら交わることのない6人が同じテーブルに座っているうちに、不思議な絆をつくりあげていく姿や
それぞれが自分のコンプレックスや悩みを吐き出し、理解し合おうとする健気な友情に、心が自然と温まる。

いびつな形の友情ほど、触れ合ううちに丸くまとまって綺麗になっていくものなのかな、とこの作品を観て思ったりした。

「絶対この人と合わないな」と感じていたのに、話してみたら考え方が一緒で…なんてことがあると思うんですけど、その感覚を面白おかしく観せてくれるような映画。


みんなでウエディングケーキを落としてぐちゃぐちゃにしちゃったり、トラブルが勃発していくシーンたちは思わず吹き出してしまうほど。


ドタバタコメディ、というのはありがちで似たり寄ったりな作品はたくさんありますが、この映画はただのラブコメというよりは
"奥深いラブコメ"という感じかな。

ラブコメらしい、ドタバタ!ハチャメチャ!感もあるし
ラブコメにしては、繊細すぎる心情の描きかたが入っている。

だからただの、面白いラブコメ〜なんも考えず楽しめる〜!

って感覚では観て欲しくない。


私はスターチャンネルでたまたまこの作品が放映していて

「ラブコメか、ぼーっとしてても楽しいし観てみよう〜」

と、なんとなくの気持ちで観たのですが
思いの外、心に響くちゃんとした映画ですこし驚いた。


主人公エロイーズが、かなり強気で尖った女の子というか。
愛していた恋人にフラれてしまった怒りだったり、様々な鬱憤が溜まっていて若干ヒステリックになっているんですよね。

ただのヒステリックだったら観ていてうざいな〜と感じるんですけど
ちゃんと理由があって彼女は怒りを表にだしているのが伝わったり

それ以外の5人の感情もちゃんと描いていて、
共感することもあれば、初めて知る感情もあったり

心の映し方がとても丁寧だった。


恋愛、過去、未熟、すれ違い、死。

それぞれ6人が葛藤する問題は私たちにとっても身近なもの。

"問題の受け止め方はそれぞれのやり方でいいんだ"

とすこし背中を押してもらえる物語です。


気になった方は、ぜひ。


さ、また書きます。


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