作家・青山美智子さん。
今日も図書館へ向かう。近年電子書籍を利用していた私。紙の本もやっぱりいいな。久しぶりにハード・ソフトカバーの単行本を読みたくなった。
「タイトルや装丁が気に入った小説」
レコードのジャケ買いみたいな感じ。前知識無しで選ぶ。
自分の中の小さな決まり事。
いつものように「あ」のコーナーから見ていく。
何だろう? このタイトル?
『お探し物は図書室まで』
「図書室」の響きに懐かしさを感じる。装丁も気に入った。
私は本を手にする。他の数冊と共に借りた本をエコバックに入れる。
まさか私の一生ものの本になるとは知る由もなく。
和室の机に座布団を敷き正座をして読むのが私の読書スタイル。
眼鏡をかける。さあ読むぞ。
目次には一章から五章の主人公の「名前」「年齢」「職業」が書いてある。
どういうお話しなんだろう? ワクワクしてきた。
ここで白状しないといけない。
私はあらすじや読書感想文を書くことが小学生の頃から苦手だ。
ここからは読み終わった直後の気持ちをそのまま書こう。
なんて凄い小説なんだ! 司書さんが選んでくれた一冊の本。そこから主人公の行動が変化し、心持ちが変わり、人生が前向きになっていく。司書さんはまったく押し付けがましくなく、主人公自身が本を読むことで、大切な何かに気づいていく。行動が変わることで日々が輝いていく。人と人とが繋がっているのも良い。こんな司書さんがいたらいいな。待てよ、この一冊との出会いこそが私の人生に気づきを与えてくれたのではないか?
私は興奮しながら本屋に走った。どうしても手元に持っていたい。
本屋さんに青山美智子さんの本が並んでいた。
そんなに有名な本とは知らず。すぐに購入して帰宅。
作家 青山美智子さんってどんな方だろう?
プロフィールが書かれていた。
えっ? 私と同い年?
勝手に親近感を持つ。
青山さんの本を全部読みたい!
私はさっそく図書館に予約を入れた。
図書館で出会わなければ一生知ることもなかった本。
星の数ほどある本の中で、私の人生の一冊に出会えた喜び。
私にとって今年最高の出来事だ。
作家 青山美智子さんに感謝の意を込めて。
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