「カード師」に出会うまである日、珍しく原宿なんて歩いていたら、見たことのある人が佇んでいた。芸人の又吉直樹さんだった。彼はニット帽をかぶって、全体にお洒落な黒っ…
rinko
2021年6月27日 21:16
「カード師」に出会うまである日、珍しく原宿なんて歩いていたら、見たことのある人が佇んでいた。芸人の又吉直樹さんだった。彼はニット帽をかぶって、全体にお洒落な黒っぽい服装でそこに立ち、原宿を歩く人たちを、ただ見つめていた。力強い視線が意外だった。そのときに少し、彼に好感をもった。また別のある日、私は又吉さんの新書「夜を乗り越える」を買ってみた。その本の一番最後に、中村文則さんのことが書かれていた