女大工というワシが思うこと

なんて書くと熱いココロザシとかジョウネツとか想像するでしょうけど、はい残念。
今んとこ20〜30代の職人女性が増えてきているけど、今その先を歩いている48独女のワシが今思ってる事を書く。
仕事じゃなく、イチ女性としての雑感っす。
Twitterじゃ長くて途切れるんで。

ワシくらいの歳になると女性職人さんとてご結婚なされてて、お仕事は旦那さんととか、子供と二人三脚、なんて方ばかり。
現場で会ったとて、独身だと意外と会話のネタが無いのよ。
仕事で会う方々は大抵男性なもんで、考え方が建設的かつ男よりになっていくんだろうね。
だけど姿は女性。そこが女性職人ゆえのめんどくささ。
個人事業主としてたった6年、大都会の片隅でひっそりとお仕事してきた中で、ワシが女性としてメンタルをやられた思い出が


①同業者からの熱烈求婚
向こうさんからしたらただのリップサービスだったかもしれんけど
「燐光さんと結婚してさ、一緒に仕事したいんだよ!結婚なんてさ、してみなきゃわからないよ!」って言われた時は
仕事で楽にしたい上に飯炊きも頼めるっつう魂胆ミエミエで言葉が出なかったっす


②同業者先輩からのお見合いおすすめ
「僕の知り合いの現場監督が離婚しててね。
子供も大きくなって手もかからないし、家もある。
君なら彼の大変さも理解してくれるだろうし。

僕さ、一度仲人をやってみたいんだ(ニコニコ)」
いやそれ自分の目的の為だけじゃ…

③知り合った既婚男性からのお誘い
仲良くなって会話が弾むと「飲みに行こうか」と誘われる事も多々あるんだけど、車で行って飲まないようにしてる
酔うと既婚者はタガが外れる。
独身者より外れる気がする。
見た目関係なしなんだなぁとつくづく。
あとはご想像に任せる。

④仲の良かった方からの手のひら返し
これはワシが悪いのかも知れんけど。
女性というだけで、なにかを妙に期待される時がある。
それが「妹みたいな存在」「現場の癒しキャラ」だったり。
ワシという人間がその意に反したと感じた時に、遮断するその精神力はすごいなぁと思う。
その場の人達の気遣いに気付かないメンタルは見習いたい。

②④は性別関係なく起こり得る事ではあるけれど、自分の意に関わらず起こるトラブルってのは、男性よりも多い気がする。

なぜなら男性社会の女性だから。

この世界は女性には厳しい、って言葉の中には
仕事だけじゃなく人間(男女)関係も含まれるって事を、みんなあんまり言わないのよね。

多分この先には
「あのババァ、動けないくせに細かいっすよね」陰口大好き現場監督や
「あの歳まで建築やってるってさ、完全にやばいよねw」って言う同業者が出てくるんだろう。
いやもういるかもしれん笑

60まで大工やってたらまた書こうと思う。



こないだの飲み会で
「現場に女性ってどう思いますか?」
と聞いたら
「良いよね、女性がいると和むし明るくなる」「ですよねぇ!」
そう言う感想が多いあたり、ジェンダーレスには程遠いなぁと改めて思った次第です。
いや、ならなくて良いけどw


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