本つくりの道のり #0
考えてみたら、今まで19冊も出版しているのに、あまり書いている本について、その過程を書いたことがありません。時々、仕事で書籍の企画書の添削や出版コンサルをすることがあっても、それをこういう場で書いたこともないです。1冊の本が出来上がる過程って、とてもキラキラした世界だと誤解されがちですが、それはもう地味な作業ばかりで、ずっと産みの苦しみみたいな時間が続きます。興味を持ってくれる方がいるかわかりませんが、一度、そんな過程を書いてみようと思います。
ざっくり本つくりの制作工程としては、
・企画書を作る
・出版社を決める
・出版社に企画書を出す
・制作見積もりを出す(編集さん)
・出版社の企画会議にかけてもらう
・企画会議が通ったら正式にGOサインが出る
・本の構成を作る
・デザイナー、イラストレーター、カメラマンを決める
・制作(デザイン、執筆、撮影、編集)
・校正
・装丁デザイン
こうして書くと簡単そうに見えるかもしれませんが、実際はもっと細かい作業が含まれます。また、出版社によって制作期間もやり方も違いますし、ジャンルによっても違うと思います。自分で企画を立てるのと、出版社から企画を提案されるのとでも、いろいろやり方が違ってきます。
私の場合の本つくり
写真は、私が一番最初に出版した「平成着物図鑑」(河出書房新社)です。
私の場合、ほぼ自分で企画、フルカラー、写真たくさん、資料の読み込み、取材も多いので、少し特殊なのかもしれません。
現在進行形の本つくり
さて、このシリーズでは、現在進行形の本について、その過程を紹介していきます。次回は、この本がどう企画されたか・・から。
現在の制作過程としては、すでに執筆を始めていて、撮影などはこれからという段階ですが、さかのぼって書いていきたいと思います。
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*どうやって最初の1冊目を出すことができたのか、どういう風にコンスタントに本を出し続けられているのか、具体的な書籍の企画書の作り方、営業の仕方、また過去に出版した1冊1冊については、改めて別マガジンで語りたいと思います。
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