見出し画像

絶賛恋愛中のOLが、「わたしは愛される実験をはじめた」を読んでみた。

あらすじ、私の近況

10日前のnoteで最近恋をしている的なことを書いたと思うけれど、それに伴って読む本のジャンルが恋愛指南書になりがちな今日この頃だ。

そして最近読んで面白かったのが、「わたしは愛される実験をはじめた」という本。


ざっくりあらすじ。
とある京都のOLが、長年付き合っていた彼と別れ、恋愛ってどうやって始めるんだっけ?という状態に陥る。
そんな時にバーで恋愛マスターの女性と出会い、モテる女の振る舞いのレクチャーを受け、イケメン彼氏をゲット。しかしイケメン彼氏には浮気されてしまい、最終的には冴えないと思っていた職場の男性の良さに気づくというようなストーリー。

ストーリー的にはそんなに捻りがないライトな小説なのだが、その中に「恋愛認知学」をベースとした具体的なモテる女の振る舞いをいくつも紹介している。
(恋愛認知学って実際にある学問なんだろうか??)

恋をするまでの私は、カサンドラ症候群、マインドコントロール、モラルハラスメント、現代社会の生きづらさをまとめた短編集、ポジティブになれる自己啓発といったテーマの本を好んで読むことが多く、「自分がもし結婚したら」、「次転職するとしたら」、「子供を育てるとしたら」とか近くて遠い不確実な将来を考えさせられることが多かった。

しかし恋愛指南書は違う。
自分の人生で今起きていることと、主人公の話がオーバーラップするのだ。
「私は愛される実験をはじめた」の主人公が恋愛している自分のことをキモいと思う感覚とか、好きな男性に振り向いてもらえた時のキュンキュンに臨場感を持って共感することができてしまう。
一つ一つの文章の意味を汲み取るのに時間がかからないので、グングン読み進んでしまう。笑

とはいえ主人公の人生はあくまで他人の(架空の)人生で、恋愛のアドバイスを全て鵜呑みにすれば上手くいくと考えるわけにはいかない。

この本はめちゃくちゃ具体的に良いLINE例や会話例を紹介してくれているのだが、それをそのまま自分と彼の会話に落とし込むには流れ的に無理がある。
彼はこの本を読む前の私を知っているし、急に"彼を落とす"ための"効果的な"行動をビンビンに意識しだすのは自分の本意ではない。
焦ってアレコレと手を尽くすのではなく、私は本当に彼と恋愛したいのか、彼のどこが好きなのか、彼は私のどんなところを好きになってくれるかをちゃんと考えたいと思っている。


そんな感じでタメになったというよりはエンタメになってしまった部分の方が多いのだが、個人的に2つ良い見解を得たのでここで紹介したいと思う。

・ルッキング

相手が目をそらすまで見つめ続けること。
ぱっと顔を合わせて、目をそらした方が、心理的に負い目を感じてるってこと。

これは本当にその通りだと思う。
ルッキングができる人は、その人を好きで見つめるのではなく、相手を辱めて心理的に優位に立つために見つめ続けることができる。

そして今私がデーティング中の彼は、ものすごいルッキングが得意な人だと思う。
私自身もわりと人の目を見て話すタイプで、たまに「そんなにじっくり見つめないで。」と言われることもあるくらいなのに、彼があまりにも私の事をじっくり見過ぎるので、恥ずかしくなって目を逸らしてしまうことが多々ある。
「なんでそんなに私の事見つめてるの?」と言ってしまうことも多い。
そんなこと言ったらアホ丸出しやと分かっているのに、言ってしまう。

そして彼はひょんな会話で「皆けっこう目を逸らすんだよね。」と言っていたので、絶対ルッキングの技術を心得ている人だし、今までの私のルッキング技術で簡単に太刀打ちできるような相手ではない。
彼が目を逸らすまで見つめ続けるのは相当な精神力とアイメイクの自信が必要だ。
今後も負けじとルッキングを続けたいと思う。
お互い見つめ合いまくるのだ。

・愛される実験とは〝私が私を愛する実験〟のこと


このセンテンスが1番響いた。

私は今、自分が彼に相手してもらえてることが理解できない時がある。
だって今の自分は太ってるし、たまに酒飲んで記憶なくしてるし、仕事も頑張ってるような頑張ってないような感じだし、本当は転職も考えているのにイマイチ動けていないし、肌荒れしたり、夕方マスカラの粉がほっぺについてることもある。
私は努力しきれていない今の自分にあまり満足していないのだ。
それなのに人に愛されようとしている。


私が今したいことは、モテる女の振る舞いを習得して、ランダムに誰かに好意を持たれたり、彼からのアプローチを受けたいわけではない。

もっと自分自身の行動や見た目に納得感を持って、自分を愛せるようになってから彼と恋愛がしたい。
彼の事は好きだけど、今の自分のまま、これ以上近づきたいと思えない。

このセンテンスを読んで、これが今の本心だということをはっきりと自覚できた。

だから彼と会うのも控えたい。
自分をもう少し愛せるようになってから、その先を考えたい。

まずはダイエットから始めたいと思う。
彼は私の事を太ってないと言ってくれるけれど、そういう事ちゃうねん。
自分で自分に納得してないと、いつまでも人の意見に流されて苦しむ事になる。

おわりに

絶賛恋愛中のくせに、恋愛指南書を読んで、モテる女の技術をフル活用して相手を落としたいとは思えなかった。
むしろ、恋愛で頭がいっぱいになっていた状態から一歩下がって冷静になりたいと思えた。
これは自分でも予想外の結果だった。

私が好きなエッセイストのアルテイシアさんもかつて語っていたが、「恋愛とは脳がバカになっている状態」だ。
彼と今後上手くいくかどうかは分からないし、今の自分なら上手くいかない方がいいのかもしれない。
これはネガティブになっているわけではなく、人から愛されるのを求める前に自分で自分を愛したいという本心からくる感情だ。

という事で、引き続き諸々頑張りますわ。

Rinko



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?