SES企業に属する人間の勉強に対するモチベーション

※ あくまで私が属する企業において私個人が感じた事になります。

【目次】
■結論:「技術力向上に対するモチベーション」はかなり低い
■「技術力向上に対するモチベーション」が低いと思った経緯
■理由(考察)
■終わりに

【結論】
SESに属する"ほとんどの"人間の「技術力向上に対するモチベーション」は低い
※ "ほとんどの"と記載したのは、もちろん、中にはとてもモチベーションが高く、常に新しい技術にキャッチアップしようとする先輩方も存在する。そして、そういう方は仕事もめちゃくちゃできる人達であり、会社をけん引しているような人である。
しかし、大半の人はモチベーションが高くないため、未経験者が入社すると悪いお手本としてしまいがちである。
未経験者は、技術力が無くても「この程度の技術力があればいいんだ」という謎の安心感を得てしまい、勉強しようという気持ちが消えてしまうのである。

【「技術力向上に対するモチベーション」が低いと思った経緯】
■様々な人と仕事をする中で技術力の低さを目の当たりにした
私は今の会社に入社してから一貫して一つのプロジェクトで働いている。
このプロジェクトは人の入れ替わりがかなり激しく、未経験・経験者、若手・ベテラン様々な人が入っては出ていきを見てきた。
2年間を振り返ってみると、少なくとも20人以上が入ってきては出ていきを繰り返してきた。
大げさでなくそのうちの7割以上は、入社2年目にも満たない私が見てもおかしいという設計書やコードを書く人たちだった。
10年以上働いている人に対して、私がjavaのコーディングを教えるという事が普通に起きてしまうのだ。

■勉強会を開いてもほとんど誰も続かない
私自身は勉強に対するモチベーションは比較的高い方で、業務後や土日は基本的に勉強している。
ある時、一人で勉強するのは寂しいと思い、社内で勉強会を開く事にした。
様々な若手に声をかけて、土日の空いている時間を使って、それぞれやりたい事を勉強して発表するという会を開催した。
最初のころは、常に4,5人は参加するような会だったが、2ヵ月、3ヶ月と経つ頃には、私ともう1人しか参加しないという状況に陥ったのである。(もちろん、私の勉強会の運営方法が悪かったのもあるだろうが…)
しばらくして来なくなった若手に土日に何してるのかを聞いてみたところ
ほぼ全員がオンラインゲームをしているというのである。
別にオンラインゲームを否定する気はないが、それでいいのか…という気持ちでいっぱいになった。悲しかった。

【理由(考察)】
■技術が低くても仕事はできてある程度の給料は貰えるため
(あくまで私の現場では)仕事を最低限だけこなそうとすると、よりよいコード(可読性・堅牢性が高い、処理速度が速いなど)を書かなくても、レビュー時にレビュワーが指摘してくれるため、業務外で自己研鑽しなくても、なんとか仕事にはなるのである。そして、何年かすればある程度のレベルには達し、ある程度の給料は保証されるようになるのである。
しかし、そのような状況の裏で何が起きているかというと、レビューをする人間にはえげつないほどの負荷がかかっており、技術力が低い一人のために残業時間が倍に膨らむとかそんな状況になるのである。

【終わりに】
ここまでいろいろとSES企業に属する人間の勉強に対するモチベーションの低さを語ってきたが、成長するかしないかはあくまで自分次第である。
私はSESに居る事を理由に勉強のやる気がなくなる事はないし、死ぬ直前まで学び続けていくつもりである。(という事を、自戒の意味も込めてここに記す)


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