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個人差を大切にするということ

   プール遊びが始まって2週間経ちました。未満児クラスも、以上児クラスの子どもたちも、じっと見ていると、水に慣れるのは個人差があることがよくわかります。

 顔に水がかかっても全く平気な子、自分だけでなく、友達にまで水をかけて喜んでいる子、水遊びに積極的に参加していても、水がかかるのは少し嫌な子、水がかかるのが嫌で、プールから遠く離れて見ている子…さまざまです。

 先日、りんご1組(3歳児)のAくんのお母さんからお手紙を頂きました。プール遊びが始まる前は、とても楽しみにしていたのに、いざ始まると、水がかかるのが嫌みたいでプールに入れないAくんのことを心配されていたようです。親としては、水遊びを楽しんでほしいと思っていたところ、担任の先生から「それぞれのペースで水に慣れていくので、Aくんが自分から水遊びに参加できるようになるまで待ちましょう」と言われ、少し肩の力が抜けたような気がしますというような内容でした。

 水遊びが始まってからのAくんは、水着に着替えてもくれません。もちろん興味はあるので、プールから少し離れて友達の様子を見たり、プールの水を触りに行ったりしています。

 今日はどうかなと思って見に行くと、体操服のままでプールのそばにいましたが、水遊びをしている友達の姿を見ているAくんの目はキラキラ輝いています。

 昔は、無理やりプールに投げ込まれたりしましたが、恐怖心を煽るだけではないかと思います。確かに水は怖いです。水がかかって目や鼻が痛くなるのも嫌です。今は怖さや痛さの方が勝っていますが、好奇心や挑戦する気持ちが強くなれば、やってみようと思うようになります。

 慣れるには、一人一人違いがあります。その違いを認めて、言葉かけや活動内容を考えています。友達が遊ぶ姿を見る、それでもいいんです。自分からやってみようとする気持ちを引き出してたいと思います。

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