「林檎にとって美とはなにか」とはなにか
現在ヘッダーにもしている「林檎にとって美となにか」という言葉。何のことかと思われた方もいるかもしれない。これはかつて私が書いた戯曲に登場した台詞の一節で、当然ながら吉本隆明の『言語にとって美とはなにか』をもじったものである。昔からモチーフとしての林檎がけっこう好きなのと、意味はよくわからないのに響きだけは無駄にいい(と感じる)のとで気に入ってしまい、以後ずっと頭から離れずにいる。昨年はついにこれをタイトルに一本書き上げたのだが、納得する出来にはならず無念だった。しかし、またいつか芝居をするために人を集めたり、企画を立てるようなことがあれば「林檎にとって美とはなにか」と名づけたいとも思っていて、こうやって文章に残すことで“商標登録”をしたつもりになっているというわけだ。ちなみに『言語にとって美とはなにか』に関しては、学生時代に読んだことこそあるものの詳細まで理解できているかはあやしくて、概要を知っている程度だと思っておいてほしい。そのくらいの軽い気持ちでのパロディなので、なおさらおふざけ感があって気に入っているのだけれど、人によっては「けしからん」と苦言を呈される可能性もあるだろう。そこはまあ、いわゆる“価値観の相違”だと思って乗り越えていきたい所存だ。今日も暑い。
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