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人が好き~ある生徒との会話より~

私はきっと人が好きなんだと認識した。

どんなにしんどい、疲れた、と思っても、人と話すことでむちゃくちゃ元気になっていくことを何度も何度も経験してきた。自分を客観的に分析しようと思って、自分を見つめて、さらに、その傾向があることを認識した。

成績の評価対応に追われて、あたふたしている中、USBのデータが全部吹っ飛んでしまって、その日計画していたことが崩れてしまった。あっちもこっちもザワザワして、自分の方向が定まらなくて、モヤモヤしていた。でも、とにかく、目の前のことを一つ一つ片付けなければいけない。気持ちはむちゃくちゃ猛ダッシュだけど、やることが次から次から襲ってくるように感じられて、押しつぶされそうな重圧感が自分の中に充満していた。

「先生」
明るく声をかけてくれる生徒。
今、その瞬間を思い出すだけでも涙が溢れてくる。
ちょっとした会話、私の授業についての感想、生徒からのフィードバック。どうしたらちょっとでもわかりやすくなるかな~って、生徒に相談する情けない教師。
それでも、生徒と直にふれあえるこの瞬間が最高に幸せだと思った。

全ての重圧が吹っ飛んでいくのを感じた。

一人一人の生徒が私のことをどう思っているかは分からない。だけど、一人でも、こんな風に会話できて、元気になれる瞬間を感じさせてもらえることに、なんとも言えない至福を感じる。

ありがとう。出会ってくれて。

前に勤めていた職場の他の先生が「私、人好きやから、人と関われる仕事したいなと思って」と今の職に就くまでの経緯を教えてくれた。「人が好き」と聞いて、そのときは「へー、そうなんだ」くらいに受け取っていた。だけど、今、それは私自身の声でもあったんだと思う。

不器用で、毎日あたふたで、要領も効率も悪いけれど、1万時間の法則を信じて、自分なりに、軌道に乗せる努力はしていきたい。

声をかけてくれてありがとう。あなたとお話出来た時間は、私にとって、最高の栄養補給となりました。

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