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歴史を学ぶ意味

今年初めて、日本人以外の人とお花見をした。
今まで見てきた桜が、今年はより一層美しく、貴重なものだと感じられる時間を過ごせた。
当たり前だと思っているもの、ずっとずっと当たり前だと思い続けてきたものが、決して当たり前ではないということに、気づける、大切な出会いだった。

海外の人と過ごすことで、日本のいろんな事を客観視する機会が一杯ある。若い人たちが将来、そんな場面に出会ったときに、お互いの文化の交流を深めて、お互いの理解に活用するための礎として、大まかな歴史の流れを知っていることはとても大切だと思う。

歴史はややこしくて、難しくて、苦手。それが少しでも払拭されるように、何とか工夫を凝らして、自分自身も理解を深めて伝える努力を惜しまないでいたい。

これからみんなが海外の人と交流するときに、相手の国の時代背景を大雑把でも知っておくことはとても大切。ちょっとした知識不足がお互いの関係を悪化させることだって十分にあり得る。小さなワクの中でこれが当たり前だと思っていることが、ある国では全然当たり前じゃなかったりすることもたくさんある。少しでも、みんなが将来出会う海外の人たちと良好な関係を築き、楽しく豊かな人生を送れるように、今、こんな事実もあったんだなあと知ってくれていたら嬉しい。

みんなが今、こうして勉強できるっていう状態にあることはみんなの大事な権利だと思って、歴史だけじゃなくて、他の教科も、興味を持って、向上心を持って、耳を傾けてくれたらなと、とっても思います。

2年生、3年生になって、受験科目として世界史か日本史を選択するときの、基礎となる教科です。今のみんなに古代とか中世とかよりもより密接につながっている話です。

仕事したり、資格取ったりすることに直接役には立たないことかも知れない。だけど、興味を持って勉強することで、みんなの心は豊かになるはずです。事実、印刷の技術が発展して、書籍がそれまでよりも多くの人に行き渡るようになったルネサンス期のヨーロッパにおいて、殺人発生率が明らかに減少したそうです。

ルネサンス期の印刷技術の発達により、それまで教会やギルドに独占されていた知識に誰もがアクセスできるようになりました。小説や戯曲を読む子とっで、他人の痛みをそれまで以上に生々しく感じることができるようになりました。進化心理学者スティーブン・ピンカーは『暴力の人類史』のなかで、活版印刷技術の不朽を境にヨーロッパにおける殺人発生率が明らかに減少傾向に転じたと指摘しています。

「会計が動かす世界の歴史」ルートポート KADOKAWA

だから興味持ったことはどんどん追究して一杯本読んだり映画見たりして下さいね。自分以外の誰かの気持ちに共感したり、反発したり、いろんな疑似体験をして、心豊かに生きていく一助に、歴史の授業がなれば良いなと思っています。(参考箇所を引用していますが、インターネットの普及にも相通じるところありますね。)


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