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恋愛テクニックは無意味

巷にあふれる恋愛テクニックや心理学のコンテンツは、何かにすがりたい気持ちの人達には非常に人気がある。

何だかすごく効きそうに感じる人気テクニックも多々あるだろうが、テクニックそのものが結果に大きく貢献したと言う人はまずいない。

あなたのまわりでも『○○さんの恋愛テクニック使ったから上手くいったよ!』なんて話は聞いたことない人ばかりではないだろうか。

そもそも恋愛に効果がありそうに見えるテクニックの多くは、はっきり言ってほとんどが根拠のないものばかり。

『○○大学の心理実験によると・・・』みたいなのを簡単に信じてしまうのが人間の愚かなところ。

心理実験そのものは100%効果が有るわけではないし、『概ねそのような傾向があるだろう?』レベルなのに、相関関係と因果関係の違いを勘違いしてしまう人が多い。

残念ながら、恋愛で成果が出ると期待できるテクニックの効果を検証することは不可能だ。

もし効果があったと本人が思っていても、錯覚の可能性が極めて高い。

つまり、テクニックそのものが曖昧だし、効果もよくわからない。

しかし、恋愛テクニックを使うことで非常に効果が見込める部分があることも事実だ。

今回は、なぜある特定の『何か』が恋愛テクニックとして効果があるかを解説する。


テクニックそのものは何だって同じでほぼ効果はない

身も蓋もないが恋愛テクニックの中身なんて何だっていい。

『えっ!どういうこと?』

そう思う人も多いだろうが、どのようなプロセスをたどって、テクニックが効果を発揮するのかを冷静に考えてみてほしい。

中身はもっともらしければ何だっていいのだ。

要はテクニックを使おうとしている本人が効果を『確信』していることが重要になる。

言うなれば、テクニックそのものはイカサマみたいなものでしかない。

催眠術なんかの導入方法もこれと似たところがあって、誰にでも自然に起こる生体反応を利用している。

例えば、目線の上の方を凝視させて、

『あなたは、だんだんまぶたが重くなってきます。』

こんな誘導をしたりするが、こんなの当たり前で、誰だってずっと視線の上の方を凝視していたら自然とまぶたは重くなるのだ。

それを術者の言葉で表現されると、リアリティの感覚が相手の発する言語空間にもっていかれて、催眠にかかっていると錯覚して自分で自分に催眠をかけていくことになる。

恋愛テクニックも同様で、もっともらしい経歴の誰かが紹介した、もっともらしい大学の研究結果をもとにした術であったりすると、非常に効果のあるテクニックだと勝手に解釈する。

冷静になればわかることだが、心理実験でわかることのほぼすべては、可能性の世界で『概ねそのような傾向があるだろう?』と曖昧な方向性に過ぎない。

だから、ある恋愛テクニックが仮に60%くらいの人には効果があるだろうと考えられても、あなたのターゲットの相手が効かない40%の人だったりしたら、どんなにテクニックの精度を上げても効果はゼロだ。

そもそも、効いているかどうかを判断すること自体が難しいので、しかけた本人の自己満足でほぼ終わる。


恋愛テクニックが効いてるのは『何か』のおかげ

では、どうして効いていると実感できるようなテクニックがあるのだろうか。

それはひとえにテクニックへの『信頼』及び『確信』に原因がある。

つまり、もしあなたが何かのテクニックなりの情報をどこかで得たとして、好きな異性に使おうと考えたとする。

その際に、得た情報を実際の行動に移すとした場合は、術そのものに相当な『信頼』と『確信』の感覚がなければまず使わないはずだ。

だから多くの恋愛テクニックは99%使われること無く、頭の娯楽として処理されるだけのエンターテイメントとして終わる。

しかし、もし現実にどこかで得た情報をもとに恋愛テクニックを実践しようとした場合、テクニックを使うことである変化が起こる。

そこに、冒頭で述べた『何か』が存在し始めることに気付くはずだ!


テクニックがきっかけで『何か』が発動する

普段なら好きな人を目の前にして落ち着きのない状態のあなたでも、相手に恋愛テクニックを仕掛けようと思っていたら、少なからず心持ちが違うはずだ。

それもそのはずで、恋愛テクニックを『いつ』『どんなタイミング』で仕掛けるかを考えていたら、いつもより脳が活発に活動しなければ実行できない。

つまりその『何か』とは、『意識』なのだ!

例えば、相手と呼吸を合わせることで好感を持たせることが期待できる、現代催眠の術として有名な『ペーシング』を実行しようと考えたとする。

すると、あなたは普段は何も『意識』せず相手と会話しているだろうが、その日は相手に会ってすぐに、顔だけでなく全身の細かな動きすべてをつぶさに観察するための『意識』を発揮する必要が出てくる。

つまり、『意識』を高度にはたらかせ脳をフル回転してIQを上げ、相手の動作から得られる情報を数多くキャッチし、自分の呼吸にも『意識』を集中し、術を実行しなければならない。

この『意識』の高い状態を維持することが、相手を思い通り動かす可能性を秘めた洗脳術の入り口となる。

この高度化した『意識』状態を維持した自分と、普段何も考えずに行動している自分を比べれば、多くの時間を情動のまま方向性もなく過ごしていることを痛感するだろう。

多くの人は、恋愛感情を抱いている相手に会っているような時は、情動に支配され直感的な動物的思考しか利用できない。

つまり情動有意で『意識』はどこかに飛んでいて、理性的な高レベルの思考は発揮されない。


テクニックはきっかけで重要なのは『意識』

何かのテクニックを使おうと集中している時は、高い『意識』レベルを維持しないと実行できない。

そのため、普段は自動的に発動してしまう、潜在意識の情動行動を自然に抑制できる状態となる。

簡単に言うと、何も考えてないバカのままでは、どんな術も実行できないことになる。

だから『バカ』の状態を抜け出すたきっかけを掴むためには、テクニックは有効となる。

つまりテクニックそのものにはほとんど意味はないのだが、『実行』することによって『意識』を覚醒させることには莫大な効果がある!

そして、どんなテクニックでもいいから人になにかの術を仕掛けている時の自分自身に集中して、少し上の視点から眺める感覚を感じてみよう。

自分がやっていることを第三者視点で見えるようになるはずだ。

この『意識』を『意識』できる状態こそがトランス状態の入り口で、ここを深めてい行くことが、恋愛強者になりたい人達が必死に追い求めている相手からの好意獲得の近道となる。

テクニックそのものより、この『意識』レベルを高める努力の方が、重要なのが何となくは理解できたのではないだろうか。

ほとんどの人は、日々情動に支配された世界を生きていて、高レベルの『意識』状態を維持できるような人からは、『ゾンビ』のようにしか見えない。

小手先のテクニックに一喜一憂することをやめ、『意識』を『意識』できるようになることで自分の支配権を常に維持できれば、恋愛強者への道も現実になっていくだろう。

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