つわもの つどいし つくいじょう
【文字数:約600文字】
神奈川から山梨へ行くには山を抜ける必要がある。
科学の発展した現代でも高出力ビームで山地を掘削することは叶わず、山肌を縫うような道路やトンネルに頼らざるを得ない。
今から500年前、武士に侍などの「つわものども」が闊歩した時代においては、今と比較にならぬほど難儀な道のりであったろう。
さらに武蔵国、甲斐国、相模国がせめぎ合う戦いの最前線であった。
富士五湖ツーリングなどに行く途中、高確率で通るのが津久井湖の近くであり、上を走れる城山ダムからの眺めは最高だ。
ダムを抜け津久井湖を望む場所にあるのが城山公園であり、名前の通り昔は山に城があったそうな。まんまやんけ。
ツーリングの途中にあるので気にはなっていたものの、前に道路沿いを歩いたので、今回は城があった場所へ登ってみることにした。
数多の「つわもの」と対峙し続けること30分、ひっそりとそれは立っていた。
近くにちょうど満開の桜が咲いており、温かい風に吹かれて花弁が舞い散ると、具足を着た者たちの笑い声が聞こえたような気がした。
現代の城攻めをした後は鉄の馬を走らせ、富士山の麓を眺めた。
ちなみに「つわものどもが~」で前にも記事を書いたような記憶があって、探したら全然つわものと関係なかった。
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