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こんに千葉ツーリング 2/2

【文字数:約1,600文字】

 こんに千葉。奇妙なツーリング記録の第2回です。

 第1回はコチラ から。

 ヘッダー画像は道の駅 和田浦WA・O!に鎮座する、シロナガスクジラの骨格標本で、レプリカでも屋外にあるのは珍しい。

 近くから見れるので前に回ると……

なに笑とんねん

 千葉には長い海岸線があり、何かしら面白い海産物があるかもと地元系のスーパーに行ってみる。

 ↑ の黒むつは高級魚らしいけれども、小ぶりなので58円/100gという値段のようだ。身は少ないだろうし煮つけにするのが良さそうな。

 お次はコチラ ↓ のツチクジラ。

 調べてみると、まさしく千葉県がツチクジラを食べる地域らしく、漬けた塩水がたれるから塩干しのことを「たれ」と呼ぶそうな。てっきり甘辛味などのタレで焼いたものかと。

 ただし骨のクジラが恨み言を吐きそうなほど人気がなく、かなりの数が売り場に残っていた。

 絶望したクジラの呪いのせいか、気がつくと異国に立っていた。

 もちろん千葉から転移しているはずもなく、道の駅 ローズマリー公園だ。千葉にあっても東京ディズニーランドなら、欧州を再現した場所が千葉にあっても不思議ではない。

 ミッキーマ○スを思い浮かべながら、海岸線に沿って北東の鴨川へ。

 ↑ は魚見塚展望台から海岸を見下ろした写真で、このあたりまで来ると海の色が澄んだ青になってくる。

 眺望は素晴らしいけれども、背後には巨大な乙女像が鎮座している。

なぜこのポーズにしたのか

 だれかを見下ろす者は等しく見下ろされなければならないと、そんな格言っぽいのは聞いたことがないけれど、最近の自分を思い返すには十分だった。

 ちなみに魚見塚展望台は全国にある恋人の聖地でもあり、たくさんの鍵がかけられた柵がある。

 いつも思うけれど野ざらしにされた鍵は、そのうち錆びて見た目も悪くなり、やがて壊れてしまう。こういった場所に鍵をかける人々は、それすら受け入れるということなのだろうか。

 鍵のほかに数は少ないものの絵馬があり、「いじめがなくなりますように」と書かれていたのを見たときは、乙女像から加害者に裁きを与えてくれと願わずにはいられなかった。

 そんな願いを聞き届けるかのように、次の勝浦では海岸に立つ鳥居を見つけた。

 これは熊野貴船神社の鳥居で、目の前にある海を御神体としているのだろう。

 ◇

 ふたたび北東へと進み、いすみ市は大原駅から内陸を目指す。

駅の外観

 大原駅からは「いすみ鉄道」という路線があり、海沿いから内陸に向かう神奈川の箱根登山鉄道みたいなものだろうか。

 売店の人に声をかけて、ホーム全体を撮影したのがコチラ ↓

 バイクを置いていくわけにもいかないので、路線に沿って西へと進み、途中にある電車の墓場へと立ち寄った。

田園風景の先に現れるポッポの丘

 引退した電車を展示している場所で、入場料が無料な代わりに駐車料金を取るシステムな点に、運営の苦労がしのばれる。

 その中には車内に入れる電車もあって、鉄道系の本が置かれた車両や売店などがある。

 ↑ コチラの車両に関しては、過去に東京の地下を走っていたものらしく、扉の上に路線図が残されていた。

 もしかしたら27年前、地下鉄サリン事件のときも走っていた車両かもしれないと考えて、ぞくりと背筋が冷たくなった。(注:事件の起きた路線とは違います)

 その後、山中を突っ切って東京湾に戻り、帰りのフェリーに乗って神奈川へと帰還した。

 ◇

 こうして思い返してみれば行き帰りにフェリーを利用し、灯台、電車と、乗り物にまつわる旅だった。

 過去にnoteで投稿した記事でもフェリーや船に乗っているし、何かしら体験をするのが好きなのだろう。

 今回は走ることが旅の目的の6割を占めているだけに、これを読んで観光に行きたくなる人がいるのか疑わしい。

 それでも今回の旅でチーバくんを感じたし、次は中央の九十九里浜から北部の銚子を目指してみたいと思った。

 最後に、館山の夕日桟橋を夜に撮った写真を載せる。

海に伸びる桟橋
桟橋から見上げる月



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