汗る若者 焦る気持ち 褪せる願望
【文字数:約1,100文字】
去年から制作を始めた話の推敲に取りかかり、約半年が経って一区切りつけることにした。
結論から言えば完成とすることはできず、再検討が必要だと判断した。
思い出すのは公募で始めて評価されたのは、凍結と解凍を繰り返して3年かけた怨念の塊であり、今回も同じくMr.フリーズみたいなことをするのかもしれない。
本格的に書くことを趣味とする前は、再検討が必要だとも思わずに投稿して評価されず、俺はダメだ世界はクズだユルサナイ、などと怨霊を召喚したものだけど、今はそこまで黄泉の国に惹かれない。
これはたぶん長く続けてきたことで、評価されそうな気配を察する能力がついて、このままじゃダメだな、という自己評価ができるようになったからだ。
始めの頃は形にしただけで俺スゴい天才ウホホ、と野生化したものだけど、だいたいそうしたものが幻想と言われる通りだと理解して、俺がんばったな、くらいで留まれるようになった。
若さ故にイキっていたのを思い返して呪術廻戦になる一方、続けてきたことで学んだから、
「何の成果も得られませんでした!」
などと心臓を捧げないで済むというか。
それはメリットデメリット、あるいは弱酸性と弱アルカリのように鏡合わせのラビリンスで、ここから俺たちの冒険が始まる俺からエンドだ。
そんな感じで思いついたものを魔貫光殺砲できるのは、やっぱり続けたからこそ得た能力かもしれず、まったくのムダになるってことはないのだろう。クリリンのことか。
もちろん始めの頃みたいに「小説王に俺はなる」などとイキっていた勢いはなく、スター・ウォーズのマスター・ヨーダみたくフォースを信じるようになった。
そういえばディズニープラスで100歳若いヨーダ800歳の話、『スター・ウォーズ:アコライト』が始まるらしい。
やたらと好きな『ファントム・メナス』の50~100年前を舞台にしているそうで、のちにダース・ベイダーとなるアナキン少年が、ポッドレースで爆走するシーンばかり何度も観た。
双胴エンジンのうち片方が停止するも、残ったほうから出力をバイパスして再始動するところがとくに好きだ。
ChatGPTを使ったわけでもないけれど、なんとも奇妙な怪文書を作っていたら気分が晴れた。
そういえば今は本を出している人から、投稿サイトにいたとき「なんだこの才能」とか言われた覚えがある。
文字と音をリズムさせるのが上手いと言いたかったらしく、面白さだけで書いた年賀Rapを見て思ったそうな。
私もそっち側に行きたいなぁと夢想しつつ、大変そうなのも見てるから、中途半端な今が一番いいのかもしれない。
なかまに なりたそうに こちらをみている! なかまにしますか?