一歳娘が、バッドボーイと出会ってバレエに目覚めた話。
Netflixで、セルゲイ・ポルーニンのドキュメンタリーが配信されていた。2016年に公開されたもので、当時、見たいと思いながら、ものぐさで映画館に足を運ばなかったやつだ。
セルゲイ・ポルーニンはバレエ界の異端児とか、バッドボーイとかいろいろな異名を持つ、アンニュイな魅力の天才バレエダンサーらしい。
彼が名門ロイヤルバレエを退団してフリーになったのちに、ハワイで撮影したコンテンポラリーバレエの動画は、YouTubeで2500万回以上再生されて話題になった。
そんな彼のドキュメンタリー。
日曜の夕方、家族で見はじめたら、アニメ以外はじっと見ていられない娘が、珍しく、というか初めて、画面に見入っている。
バレエのシーンでは、大興奮で足を動かしたり、くるくると回ったり。片足を上げようと頑張っているようにも見えなくもない。
映画の中のセルゲイ・ポルーニンは、かなりアンニュイだし、ほぼ裸の男の人だし、チュチュを着たバレリーナでもない。
それでも、圧倒的な美しさは、小さな娘に響くんだなぁと感心する。
バレエ、好きなのかな、と、ほのかな期待も芽生えてしまう。
翌日、気の早い夫が早速、吉祥寺のバレエ教室をひと通りリサーチして、熊川哲也バレエスタジオの資料請求を始めていた。