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大切な人を亡くしたときに読みたい本
50歳で死ぬってなんとなくわかる。
というか半分希望。
何故そんなみんな長生きしたいのか
本当に疑問だ。
長生きのコツとか
これを食べれば健康とか
愛する人とか
そういうものが世の中に溢れているからしょうがないのかもしれない。
母親もおばあちゃんも50歳そこそこで死んだ。
悲しかったけど今となっては羨ましい。と言ったら不謹慎だろうか。
2人ともキレイでゴージャスなままに死んだ。
母がいきなり倒れて
植物人間みたいになって
手も口も動かせなくなって
でも、足の爪は可愛いピンク色のネイルが塗ってあって
東京からわけもわからず駆けつけたわたしは、看護師さんに「お母さんの爪かわいいね」って言われて初めて泣いた。
妹はどんな状況でも生きていればそれでいい。と言ったけどわたしはそうは思わなかった。
苦しそうにしている母を見るのが辛くて、早く楽になってほしいとさえと思った。そして倒れてから1週間ぽっちで死んでしまった。
50歳で死ぬということは
90歳で死ぬことと同じだろうか。
確かに50歳で死んでしまったら
40年分の思い出が作れなくなってしまうから
悲しみも大きいだろう。
けど、本当はこうして生きてることのほうが不思議だし、だからこそわたしはいつ死んでしまってもいいようにやっておきたいことはやり尽くそうと思って生きている。
明日わたしが死んでしまっても悔いはないから、そんなに悲しむ必要はないんだよ。(1週間くらいは泣いて欲しいけど)
という内容の遺書も用意してある。
大切な人を思うなら、大切な人に「もうこの世をけっこう楽しんだから、万が一死んでしまっても大丈夫だよ」ということくらいは「帰りに洗剤買ってきて」くらいのテンションで伝えてもいいはずだ。
もし、そのことを伝え忘れてしまっていたら「あの人、もっとやりたいこともあっただろうに…泣泣」のような不要な悲しみと同情を与えてしまう。
それよりも「悲しいけど、この世でやりたいことをやり尽くしたって言ってたから、今度は天国で楽しんでね」くらいのポジティブな感情を残させてあげるのが、大切な人を後に残して死んでしまった人の優しさだと思う。
と、母を亡くして4年経ったので偉そうに言える。
大切な人を亡くしたときに読みたい本
『夏の庭 湯本香樹実』
大切な人が死んでしまって、もし本を読めるくらいまで回復したら(または気晴らしに)この本を読んで欲しい。
わたしはこの本を読んで、もう少し思い出をたくさん作ってからに天国の母に会いに行こうと思った。
「死」をテーマにしている内容だけど、重たすぎず、暗すぎず、ちょうどいい。ラストがとてもいい!
「ほんとは生きているほうが不思議なんだよ、きっと」
「歳をとるのは楽しいことかもしれない。歳を取ればとるほど、思い出は増えるのだから。」
たまには、おすすめの本とかも紹介したい。と思う。
わたしも母を亡くしたばかりの頃は、全然本とか読む気にならなかったけど、やはり少し回復してくると、本という娯楽が1番の逃げ道で…
「家族 死んだ おすすめ本」から「死者と話す方法」まで本当にいろいろGoogle検索してたので、やっと死を消化できた今、誰かの役に立ったらいいな。と思う。
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