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【ひとくち小説レビュー】終点のあの子

おはようございます。

読了本のひとくち感想です。

本日は、この本!

『終点のあの子』 柚木麻子


【おすすめ度】

☆☆☆

【あらすじ等】
プロテスタント系の女子高に通っている女子生徒の複雑な人間関係を描いた短編4編による短編集。


【個人的に好きな部分メモ】
➀自分の知らないものに憧れを抱いたり、チャラい大学生をかっこいいと勘違いしたりするのがリアル。女子高あるあるがこれでもか。というほど詰め込まれているところ。

②大学生たちがわかりやすくゲスい。2作目の短編で語り手の森ちゃんが有名女子高だとわかった瞬間鼻の下伸ばして口説いてくるところとか特に。

【感想】
いたわ。こんな女の子…。リアルすぎて高校時代思い出した…。
内部進学と高校から入ってきた外部組がいる女子高が舞台なのですが、
とにかく狭い世界に入っていることに飽きた人物、彼氏がいることにかなりの優越感を持っている人物等とにかく、女子高出身者なら、あーーーこんな女いたわ…つーか、自分こういうタイプだったね…。と黒歴史が掘り起こされる作品です。わたしも、女子高出身者ですがだいたいこんな感じの人がいたなぁ…。となりました。
このリアルな性格の悪いドロドロとした感じを短編で描き切る柚木さんが恐ろしいです…。


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