マガジンのカバー画像

詩、なのか?これは

6
運営しているクリエイター

#韻を踏む

【詩】不眠症

【詩】不眠症

不道徳なまま流されたい。絶え間ない時間の上を、揺蕩うように浮かんでいたい。「なんだか眠れない」の模範回答。短くなっていく夜が、私を眠らせない。
ほんの少しの体温変化。こんなに慌てて求める何か。掬い上げられた水中の魚。踏み躙られた私の住処。
あなたには関係無い。柔らかい肌に重ねていたい。鼓動に時間を合わせたい。内側からリズムを奏でたい。
夜は長く移ろい、その間隔に戸惑い、優しくあなたに寄り添い、そん

もっとみる