時間がないリーダーこそ雑談しよう!チームの生産性が上がる雑談のお作法
「忙しくて雑談する暇なんてない」──私も以前はそう思っていました。
リーダーとしてチームを率いる中で、毎日やることが山積みで、少しでも仕事を進めたいという気持ちが強く、職場での雑談は二の次、三の次、だと感じていたんです。
でも、あるときふと気づいたんです。雑談を通じて部下たちの考えや悩み、さらにはチームの空気感が見えるようになり、結果的に仕事がスムーズに進むようになったことに。
ここでは、私がどのように雑談を取り入れてチームの生産性を高めたのか、そしてなぜ忙しい人ほど雑談が重要なのかをお話ししていきたいと思います。
職場の雑談がもたらすメリットとは?
まず、雑談を取り入れてみて驚いたのは、メンバーとの距離がぐっと縮まったことです。普段の仕事の話では見えなかった部下の一面が、雑談を通じて自然と見えてくるようになりました。
これが、ダニエル・キムの組織の成功循環モデルでいう「関係の質」が高まることを実感した瞬間でした。
組織の成功循環モデルは、組織やチームの成功を導く4つの要素「関係の質」「思考の質」「行動の質」「結果の質」が互いに連鎖して影響を与え合うという理論です。
まず、信頼とコミュニケーションが深まることで関係の質が高まり、それが創造的な思考の質を促進します。次に、その思考が質の高い行動へと繋がり、最終的に高い成果(結果の質)を生み出します。
この循環が繰り返されることで、組織の持続的な成功が実現する、という理論です。
関係性が良くなると、業務におけるコミュニケーションがスムーズになり、意見交換も活発になります。
雑談を通じてメンバーの気持ちや考えを知ることで、結果的にチーム内の情報共有が活発化し、アイデアや気づきを得ることができました。実際、雑談の中で生まれた何気ない話題が、後に大きなプロジェクトのヒントになることもあります。これが思考の質の向上に繋がる部分です。
雑談が生むチームビルディング効果
雑談は、チームビルディングにも大きな効果をもたらします。私は、意識的にメンバーと雑談する時間を持つようにしてから、チームの結束力が強くなったと感じました。仕事の話だけでなく、プライベートな話題も交えながら会話することで、メンバーの個性や価値観を理解できるようになり、それが仕事での協力関係をより強固にしました。
雑談を通じて部下がリーダーとフランクに話せるようになると、メンバーは意見を言いやすくなり、結果としてチーム全体のパフォーマンスが上がります。
雑談が生むこの信頼感こそが、行動の質に直接的な影響を与えるのです。メンバー同士の信頼が高まると、自然と協力し合いながら自発的に行動するようになりました。
コミュニケーションを活性化する雑談の力
雑談を通じて職場のコミュニケーションが活発になると、ミスや誤解が減り、業務がスムーズに進むことが増えました。
以前は忙しさのあまり、必要最低限の業務連絡だけで終わってしまうことが多かったのですが、雑談を交えることでメンバーの進捗や考え方を把握しやすくなりました。
雑談は、単なる会話にとどまらず、クリエイティブな思考を引き出す場にもなります。実際に、何気ない雑談からプロジェクトの新しいアイデアが生まれたこともありました。
組織の成功循環モデルによると、こうした雑談によって高められた思考の質が、行動に影響を与え、その行動が最終的に結果の質に繋がるのです。
雑談で生産性を向上させる具体的な方法
「忙しいから雑談する時間なんてない」と思うかもしれませんが、実は短い時間でも効果的な雑談を取り入れることができます。私が実践している具体的な方法をいくつかご紹介します。
短い休憩時間を活用する
忙しいスケジュールの中でも、コーヒーブレイクやランチタイムの数分間を使って雑談を取り入れるようにしています。短い時間でも、メンバーとの信頼関係を築くための大切な時間になります。オンライン会議の前後に雑談を
テレワークが増える中、オンライン会議の前後に少し雑談を交わすことで、リモート環境でもチームの一体感を保つことができます。会議前に「最近どう?」と軽く話すだけで、場の雰囲気が和らぎ、その後の会議がスムーズに進むことが多いです。雑談タイムを意識的に設定する
忙しい中でも、週に一度でも雑談の時間を設けることで、メンバー同士がリラックスして会話できる場を提供しています。この時間を持つことで、チーム全体がより協力的になり、業務が円滑に進むのです。
忙しい人こそ雑談すべき理由
特に忙しい管理職やリーダーこそ、意識的に雑談を取り入れるべきだと私は感じています。日々の業務に追われていると、どうしてもコミュニケーションが疎かになりがちですが、雑談を通じて部下との距離を縮めることができれば、彼らのモチベーションや問題点を早期に把握できるようになります。
また、雑談を取り入れることで、リーダー自身もストレスを軽減し、冷静にチームを率いることができるようになりました。組織の成功循環モデルが示すように、関係の質が思考の質を高め、行動の質が結果に影響を与えるというサイクルが回り始めると、チーム全体が一体感を持ち、より高い成果を生み出すことができるのです。
ストレス軽減に役立つ雑談の効果
雑談にはストレス軽減の効果もあります。仕事のプレッシャーやストレスが溜まると、メンタル面だけでなくパフォーマンスにも悪影響を及ぼしますが、雑談を通じてリラックスできる時間を持つことで、心身のバランスが整います。
リーダーとして、私自身も雑談を取り入れることでストレスを軽減し、チーム全体のパフォーマンスを向上させることができました。
雑談でチームの生産性とコミュニケーションを向上させるための次のステップ
雑談は、ただの無駄話ではなく、チームの関係の質を高め、最終的には結果の質を向上させるための重要なツールです。
特に忙しいリーダーこそ、雑談を意識的に取り入れることで、チーム全体の成果を引き出すことができます。
次にできるステップとして、短い時間でも構わないので、雑談を積極的に取り入れてみてください。雑談を通じて、チームの雰囲気が和らぎ、結果として信頼関係や協力体制が強化され、より高い成果を得ることができるでしょう。
今日のおすすめ本:世界最高の話し方 伊藤純子氏
前回の記事でもおすすめしたこちらの本では第1章で「雑談力を上げるための「ど力」」についても触れられています。気になる方はぜひチェックしてみてください!
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