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スロベニアのクリスマスと年明けの風景|スロベニア日記 #4

もう1月も半ばを過ぎてしまったけど、Happy New Year!
年明けから、愛する地元の石川が地震に襲われ、100%の気持ちで新年を祝えるような心境ではないのだけど、日々、目の前にあることをやるしかないかなと思って、大学に通っている。先生や友人、こっちで知り合った人たちも心配してくれ、私の呼びかけに応えて募金もしてくれたりしていて、あたたかさを感じました。。。

今回はスロベニア、リュブリャナのクリスマス〜年明けがどんな感じなのかについて。


イルミネーションとクリスマスマーケットでほくほくする街

「リュブリャナが一年で一番美しい時期は12月よ」
スロベニアに来てすぐのとき、今住んでいるお家の大家さんがそう教えてくれて、ホリデーシーズンが来るのをとても楽しみにしていた。

いよいよ待ちに待った12月、街中がイルミネーションで彩られ、クリスマスマーケットが出店され始め、街全体が浮足立ち始めた感じがした。

町の中心にあるプレシェーレン広場には、突如もみの木が現れた。(これは一体どこから持ってきてどこに行くんだろう、、、?)

地面から生えているわけじゃなくて、置いてあるだけなのだ

いろんな通りにイルミネーションが出ていて、ヨーロッパだと他の都市でもあるようだけど、下の写真のような、空中にイルミネーションが浮いているのって日本じゃ見たことなかった気がする。通りによっては、ユニークだけど、造形として別に美しくはないよなあと思うものも正直あったなあ🤔

これとか何なのだろう

クリティカルデザインの先生は、「全然綺麗じゃないし本当にエネルギーの無駄」って言ってた。笑 何十年も見ているとそう思うのかもしれない。

クリスマスマーケットはいろんな通りで開かれていて、ホットワイン、ソーセージなどの食べ物から、帽子などの雑貨なども売っている。マーケットが出ていると、冬のどんよりとした寒空の下でも、街の色温度がすごく上がっていいなと思った。

ホットワインはどこのお店でも白も赤も売ってて、
ほんのりスパイシーであつあつで、外で飲むのにぴったり。
りんご飴!

夕方から人が集まり始めて、みんな家族や友達と集まって喋りながら食事を楽しんでいる。こんなに寒いのによく外でコート来ながらご飯食べるよなあと感心してしまう。

↓ この偶然撮れた大笑いしているおばちゃん、最高だ。

いかにも西洋建築という建物が軒を連ねる伝統的な町並みに、もみの木もイルミネーションもとっても似合っているのもあるんだけど、こういう、全力でホリデーシーズンを楽しもうとする雰囲気や文化も含めて美しいなと思った。

あと、「HOFER」というスーパーが出していたホリデーシーズン向けの広告がすごく素敵だったので紹介したい。こういうロゴのスーパーで、

出していた広告がこちら。

調理器具やプレゼントでHOFERのロゴを再現していて、しかも自社の名前を広告には表記していないの、自信がうかがえてかっこいいなあ。

・・・

言葉から考える、ヨーロッパにとってのクリスマス

日本だとあまりメジャーではないけど、クリスマスの時期のことをヨーロッパではホリデーシーズンと呼ぶことも多い。

昔から、すごく広範囲を指す名詞でもあるし特定の物を指す名詞でもある単語は、それ自体がいかにその文化に浸透しているかがわかるなあと思っていて、例えば「ご飯」といえば白米だけのことも指すけど食事全体のことも指すし、「酒」といえば日本酒のことを指すし、(英語ではSakeだし、酒造りって言ったら日本酒をつくることだ)アルコール全般のことも指す、といったように。

まあ私が勝手に言っているだけなのだけど、この白米ご飯理論でいくと、「ホリデー」ってそのままの意味だと「休日」だけど、もうそれがクリスマスシーズンのことを指しているのだから、どれだけクリスマスが伝統的な休暇期間として認識されているかがわかるなあ、なんて思ったり。

・・・

ニューイヤ〜

大晦日は家で過ごしていたら、23:45頃からドン!ドン!と花火が上がる音が聞こえ、外に出てみたら冗談抜きで家の周りの4-5方向くらいから花火が上がっていた。上がる高さもタイミングも種類も全然違うから、行政が統率をとっているわけではなくて、いろんなお店とかイベント会場で各々が好きなように上げているのだと思う。寒くてずっと見ているわけにもいかず、部屋に戻って音だけ聞いていた。この音、普通に花火なので結構けたたましいのだが、0:30くらいまでは断続的にやっていた気がする。日本において新年を通知してくれる音は除夜の鐘だけど、スロベニア人にとったら花火の音でその風流を感じるのかもしれない。

年明けの世間の雰囲気としては、日本ほど新年を祝うという習慣はなくて、どちらかというとホリデーシーズンを楽しみ続けている感じ。年明けに街に出てもクリスマスマーケットが引き続き営業していて、にぎわっていた。

友達に聞くと、クリスマスは家族の行事で、年末年始は友達と会ってご飯食べたりクラブに行くよ〜って言ってたから、日本におけるクリスマスと正月がヨーロッパでは逆の位置づけという感じなんだと思う。学校は、12/23からお休みで1/3から始まったので、日本の冬休みがちょっとだけ前倒しになった感じ。

それでは、今年もどうぞよろしくお願いします😊

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