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夕食の味。

年が明けてしばらくは予定を立てずにその時々やりたいことをしようと、贅沢な時間を過ごした。
おかげで日々仕事や制作や息抜きや常に「何か」をこなす事に必死で、いつもどこか落ち着かなかった気持ちにゆっくり向き合う余裕がもどってきた。

2020年楽しい事ももちろんたくさんあったのだけど、うまくいかないことも多かった。
できないことへの悔しさと不甲斐なさと…自分の技術のなさと…悔しくて苦しくて、文字通り歯を食いしばりながら食べた夕食の味はしなかった。

新しくフルデジタルで絵を描く機会をもらえたことはとても幸運だった。
道具が違えば描き慣れたものもうまくいかないことも多く、まずソフトを使うために覚えることも多かった。
この10年、現場で覚えた知識と技術以上のものを勉強したい。わかった気でいることを学び直したい。基礎力を底上げしたい。

もっと、もっともっと技術も知識も基礎力上げてつくるものの質を高めたい。己の感覚の精度を高めたい。
仕事とか趣味とか関係なくとにかく磨きたい。技術も知識も感度もひっくるめた己の能力を。

今は漫画アシスタントとして先生の力になりたいし、私自身の作品の力もどんどんつけたい。

アナログ画材のいいところも、デジタル画材のいいところも、どっちもいいとこどりしたらいい。
柔軟にその時々表現したいことをしたらいい。

私は私の表現を模索したい。画家でもイラストレーターでもアシスタントでもなく、表現者として生きたい。
そう思う気持ちは強くなるばかり。

読んでいただきありがとうございました。 こちらからのサポートは、黒木リンの作品制作のために使わせていただきます。