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人は変わる。子どもが苦手だった私が保育士をしている今。そして変化は続いていく。

私、実はずっと子どもが苦手でした。

私自身が末っ子で、身近に自分より年下の子どもがいない環境で育ったので、年下の子にはどう接してよいのかわかりませんでした。

4つ年の離れた兄がいたので、遊ぶ相手はいつも兄の友達、つまり年上…という人生のスタートでした。学生時代もなんとなく先輩との会話より後輩との会話の方が気を使って疲れたりしていました。まして、小学生以下の小さな子どもとは何を話してい良いのか皆目見当もつかず、なるべくそういう機会を避けていたほどです。赤ちゃんを見て、誰しもが「かわいいー!」と目を細めるときにも、特にそういった感情がわかず、そんな自分はどこかおかしいのかなと思っていたくらいでした。(今になれば、世の中にはかつての私のような人もいることに不思議はないと思っていますが、その当時は赤ちゃんを嫌いな人はいないと思っていました。視野が狭かったのでしょうね💦)

そんな感じの子ども時代(~20代前半)だったので、なりたくないというか、こんな自分にはできないだろうと思っていた職業は、幼稚園や小学生の先生でした。

それが、変わったのは、自分に子どもができた頃からです。

もともと子どもが苦手な自分が子どもを持つということに不安を持ちながらも、子どもがほしいなと思っていました。動物の本能でしょうか💦(そこらへんは、なぜかあまり深く考えなかった)

そして、どこをどうなったのか、そんな私が今保育士をしているわけです。

この歳になっても自分のこともわからないことだらけです。

人って変わるんですよね。

今は幼稚園の子たちが寄ってきて話してくれるなんということもない日常の姿を無条件で「なんてかわいいんだろう」と思いながら仕事をしています。

でも、昔の「子どもが苦手」といった気持ちも残っているのか、手放しに子どもを天使のようにかわいがる感情もなくて、一歩引いている自分もいます。

この感覚が何気に保育士にはちょうど良いのでは?と勝手に思っています。子どもを見ることって、どこか距離を保ちつつ冷静な部分を残していることが大切になる時があると思うのです。親子ではそこが難しい。どうやっても感情的になってしまいます。(そして親子の場合は感情的なことは悪いことばかりでもないと思います)

子どもの成長の過程で、たくさんの大人に見てもらうことは、その子の色々な部分が発見できて、選択肢が増えると思うのです。親御さんとは違う視点で見ることが保育士の役目のひとつだとも思うので、ずっと「子どもが大好き」ではなかった自分の視点をこれからも大切にしていきたいです。

私はもうすぐ50歳になりますが、これまで変化してきたように、これから先もまだ見ぬ自分に変化していくかもしれないと思うと、なんだか楽しくなってきました。

体はあちこち痛くて、疲れやすくなりましたが、ケアしながら楽しく仕事をしていきたいです。

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