【読書メモ】ジェリー・Z・ミュラー 『測りすぎ』26
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読書メモ
PartIII あらゆるものの誤測定?ケーススタディ 7大学
測定基準を引き上げる ― 誰もが大学に行くべきだ
いったん測定に執着すると、測定は多ければ多いほどいいと信じてしまいがち
ルミナ財団
目標:2025年までにアメリカ国民の60%に大学の学位か証書、その他の「高品質な中等教育の資格」を持たせること
測定に傾倒
勝者の数を増やせば、勝利の価値が低くなる
雇用市場では、学位は「地位財」
採用側にとって、学位は目印(シグナル)になるが、学位を持っている人の割合が高くなるほど、仕分けのツールとしての価値は低くなる
学位が取得しようとする人が増えるのは個人的なインセンティブがあり、政府や民間企業は、大学進学率と卒業率を上げることを狙って実績測定をする
感想
日本でも同じことが起こっていると思います。学歴のインフレなのですが、日本の場合、大学院に行く人はあまり評価されないので、そんなにインフレ率は高くないように思います。
学位が、勉強の内容よりも、フィルタリングの装置として作用していることも、日本で同様に起こっていると思います。
学んだ内容としての学歴を信じていないのに、学歴への信仰が強いのは、まさしく、人を選別するツールとして、学歴が使われてしまっているからだと思います。
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