【読書メモ】西内啓『統計学が最強の学問である』23
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読書メモ
終章 巨人の肩に立つ方法
統計的レビューとメタアナリシスの結果の共有の試み
コクラン共同計画(医学分野)
キャンベル共同計画(社会政策科学分野)
What Works Clearinghouse プロジェクト(教育学分野)
一般的な論文データベースで「mata-analysis or "systematic review"」をキーワードに検索する方法もある
英語論文の文献データベース
Google Scholar:総合。重要度の高い文献ほど上位に表示される。日本語で検索可。
ERIC:教育学
PsycInfo:心理学
Econlit:経済学
Pubmed:医学
JSTOR:総合
日本語論文の文献データベース
CiNii:国立情報学研究所が運営
J-STAGE:科学技術振興機構が運営
日本語文献の探し方
→日本語文献にはあまりほい統計学的な実証研究が少ない検索キーワード
トピック(例:「雇用」「政策」)
系統的レビューかメタアナリシス or ランダム化比較実験 or 観察研究
上記の方法では、該当する論文がヒットしない
英語文献の探し方
日本人での英語で論文を発表している可能性がある
Google Scholar などで検索
検索キーワードは、日本語の場合と同じ
系統的レビューかメタアナリシス("Systematic Review" or "Meta-Analysis")
ランダム化比較実験(Randomized)
観察研究("Heckman", "Propensity Score" or "Regression")
感想
統計学の本で論文の探し方まで言及されているとは思いませんでいた。しかし、巷で行われる議論の多くが数字に基づかないことや、いい加減な統計調査が公開されていることを考えると、論文のことを話題にせざるをえなかったのかな、と思います。
『統計学が最強の学問である』で挙げられているデータベースは、有料のものも無料のもののあります。無料で使えても、論文の全文を読むのは有料という場合もあります。有料の学術論文を読むには、大学図書館を利用するのが一番ですが、利用できない場合は、国立国会図書館を利用することになります。(地方の公共図書館だと、英語の論文を読めるプラットフォームを契約しているところが、調べた限りありませんでした)
医学のように、英語で執筆しないと論文が評価されない分野も多くあると聞いたことがあります。経験での話になりますが、良い論文を見つけるには、英語が読めることは必須です。医学論文を検索するときには、医中誌Webから日本語でPubmedを検索できますが、アブストラクトを含む論文の情報や論文そのものは英語なので、やはり、英語は必要となります。
分野によっては、医学のようなエビデンスを求めないこともあるので、系統的レビューやメタアナリシスという手法が定着していないのかもしれません。もしかしたら、手法が定着していないのではなく、系統的レビューやメタアナリシスという言葉で表現していないだけなのかもしれません。そのあたりは、これから自分で調べないといけないと思います。
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