【読書メモ】西内啓『統計学が最強の学問である』1
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読書メモ
第1章 なぜ統計学が最強の学問なのか?
統計学を制する者が世界を制する
→ある小売企業のダイレクトメールの送付先を最適化することで、6%売り上げることができたなぜ統計学は最強の武器になるのか?
→どんな分野の議論においても、データを集めて分析することで最速で最善の答えを出すことができる勘と経験だけに基づく議論を重ねるのは時間の無駄
判断を誤れば10万人の命が失われる状況で、上司の直感や経験だけに任せて決断を下すのか?何の根拠もなく権力者たちのご意見のみで決めるのか?
19世紀ロンドンのコレラの例
統計学が大きな役割を果たす
悪臭を除いたり、汚物を取り除こうとしたりした
→ムダか有害だったジョン・スノウの調査
→水道会社Aを利用している家屋と水道会社Bを利用している家屋の比較:それぞれの家屋1万件あたりのコレラ死亡者数を出した
→水道会社Aを利用している家では8.5倍も死亡者が多かった
→スノウの対応策は、水道会社Aの利用を止めることコレラ菌の発見(スノウが考えを発表した30年後)
コレラは水中やコレラ患者の排泄物に含まれる
コレラ菌の含まれる水を飲むことでコレラに感染する
水道会社Aはテムズ川の下流、水道会社Bはテムズ川の上流から採水
→コレラ患者の排泄物をテムズ川に流すことは、コレラ患者を拡大再生産させた頭やセンスや行動力に優れた人たちを集めて話し合っても、シンプルで強力な解決策は出てこない
感想
統計による分析が功を奏した例。人間の頭やセンスや行動力に優れていることが、必ずしも良い解決策にはならない例と言えます。
ただ、直感が統計よりも有効である例がビジネスにはあるので、使い分け、もしくは、併用するとよいのではないかと感じました。
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