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【読書メモ】アクセンチュア 消費財・サービスグループ著・上原優編著『外資系コンサルのリサーチ技法(第2版) 』35

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『外資系コンサルのリサーチ技法(第2版) 』目次マインドマップ

読書メモ

第2章 10のリサーチ技法②『情報をつくる編』

  • ソーシャルリスニング

    • 360°生活者理解・顧客インサイトをもとにしたマーケティング高度化

      • ここ数年のデジタル化・テクノロジーの進化
        →これまでになかった実店舗での購買体験(スマートレジカート、AR活用による店内エクスペリエンス向上など)
        →D2C型の商品やサービス(パーソナライズ型のアパレルや化粧品、ヘルスケアサービスなど)

      • "顧客を理解する"ことと、顧客理解をベースにしたマーケティング戦略や施策の落とし込みが重要になってくる

      • デジタルサービスが消費行動の一部になっている
        →さまざまな顧客データが増え、ビジネスに活用できる環境できる環境が整いつつある

      • 先進的なマーケティング企業や分析駆動型企業
        生活者理解をベースに、マーケティング戦略の立案~施策への落とし込みの実践がメインストリームになりつつある

      • これらの先進的な企業で共通している具体的な要素

        • リサーチ方法

          • アスキング型とリスニングのハイブリッド型の生活者・顧客理解

          • 目的を持って"集めた"データだけではなく、生活全般を捉えた"集まった"データも併せて活用する

        • データ活用

          • 家計簿や行動ログに代表される消費者行動データの活用

          • 多様なデータ(家計簿アプリの購買データ、ECサイトや自社サイト上の回避・行動ログデータのほかに、TwitterやSNSでのつぶやき、コメント、など)を総合的に活用し、顧客理解を行う

        • マーケティング実行

          • 顧客インサイトをもとにした意思決定プロセスに基づく実行PDCA

          • 顧客理解・インサイトをもとにしたマーケティング戦略・施策実行が一貫したプロセス化・デフォルト化している

感想

SNSやスマホの発達により、個人の行動がすみずみまでデータ化されていると考えてよいのかもしれません。これはいまにはじまったことではなく、5~6年前くらいから、技術的には可能だったと記憶しています。技術的に可能だとしても、実際のビジネスのプロセスに落とし込み、活用できるかどうかは別問題ですから、ようやく、実践の環境がととのったと考えてよいのかもしれません。

ソーシャルリスニングにあたって、データの量に懸念があるなら、MROC(Marketing Research Online Community、 エムロック)という手法があります。掲示板で自由に発言してもらいます。定量的なデータ、定性的なデータの2種類が取得できますし、回答者の了解を得ていますので、著作権や個人情報保護などの心配も不要になります。(パネル登録している人に回答者が限られサンプリングに偏りが生じてしまいますが、この点は許容範囲だと思います)

ただし、実行するには結構なお値段なので、つかいどころを考えてから実行したほうが良さそうです。

人間、面と向かって聞かれると本音が出にくいこともありますから、こういった調査を活用するのも、一つの手だと思います。

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